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2010年 3月号 No.740 |
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"デザイン"を切り口に、人と人
人と土地とを結び育む空間を目指して
瀧内 貫さん
株式会社コト社代表取締役
ナガオカケンメイさん
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デザイナーのナガオカケンメイさんが仕掛けるプロジェクトで、ロングライフデザインをキーワードにした商品を発掘、販売する「D&DEPARTMENT」の長野店が、昨秋、長野市に開店しました。そこには「その土地に愛を持って、デザインで地域を魅力的にする」という、ナガオカさんと、パートナーであり長野店の代表である瀧内貫さんの思いが詰まっています。
47都道府県に無理なく広げる
ロングライフデザイン

▲1階は大きな窓が開放感あふれるカフェ。イベントスペース、ギャラリースペースとしても利用されます。かつて設計事務所兼ギャラリーだった建物をリノベートしています。
丈夫で長持ち、優秀な機能性、そしてシンプルで飽きのこないデザイン──そんな“ロングライフデザイン”の家具や雑貨をセレクトして販売するのが、デザイナーのナガオカケンメイさんが立ち上げた「D&DEPARTMENT」です。現在、D&DEPARTMENTを47都道府県に1店舗ずつ、その土地の人とパートナーシップを組んでつくる「NIPPON PROJECT」を展開していて、これまで札幌店、静岡店がオープンし、続く3店目として長野店の「D&DEPARTMENT PROJECT NAGANO by COTO」がオープンしました。パートナーシップを組んだのは市内のデザイン会社、コト社の代表取締役社長である瀧内貫さん。約2年の歳月をかけて打合せを重ねて開店に至りました。
1階は信州産の素材を使った料理や飲み物を提供し、かつ長野県の観光情報が集められるカフェ、2階はロングライフデザインの商品を販売するショップを構えます。
地方に必要なのは外からの刺激

▲長野店がセレクトしたもののほか、カリモク、ノリタケなど60年代の優れたデザインの定番商品をプロデュースする「60vision」シリーズなど、流行に流されない確かなデザインの商品が並ぶ2階ショップ。
ナガオカさんがNIPPON PROJECTに取り組むことになったきっかけは、地方で出会った伝統工芸でした。良いものなのに的確に発信する場所がなかったり、世代間で意見の違いがあったり、現代の暮らしに合った形ではなかったりと、伝統工芸が抱えるさまざまな問題を知り、外からの刺激が必要だと感じました。
そして、その土地に愛を持つ人が、その土地の商品を若い感覚でセレクトし、育てていく空間として、D&DEPARTMENTを展開することにしました。
その考え方に賛同し、長野で手を挙げたのが大阪生まれ、白馬村育ちで高校生から長野市内に暮らす瀧内さんでした。「長野県は良いものがあるのに、生かされていなくてもったいない」と感じていた瀧内さん。長野の良いものを探究しながらも、自己満足に終わらせず、高いクオリティを保持していくために、外からの刺激として東京とつながることを意識して店舗運営に向き合っています。
表現者ではなく媒介者でありたい

▲47都道府県それぞれの今に通じる定番商品を選んだ「NIPPON VISION2 GIFT」の長野版。八幡屋礒五郎の七味唐辛子、桝一市村酒造場のスクウェアワン、ナノグラフィカ発行の冊子「街並み」
長野のよさを伝えるために活動しているのであって、自分自身を表現するつもりはないという瀧内さんが目指すのは、長野という土地と人とをデザインという切り口で結ぶ“媒介者”。
「町に必要なのは、かつて旦那衆といわれた人や文化を育てる人。長野のなかで、そういう役割を担っていければいいね」とナガオカさんも言葉をつなぎます。
媒介者として、旦那衆としての取り組みはカフェやショップにとどまらず、デザインという視点から見た観光の提案や、市町村別の冊子の発刊なども予定しています。さまざまな形で綴られていく活動が、ロングライフな長野県のあり方につながっていくと思わせてくれます。
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企業名:
株式会社コト社
(D&DEPARTMENT PROJECT NAGANO by COTO)
創業:平成21(2009)年7月
所在地:長野市南石堂町1317
TEL:026-225-9529
URL:
http://www.coto-nagano.jp/
http://www.d-department.com/jp/
「ロングライフデザイン」をキーワードにセレクトされた家具や生活雑貨などを販売するショップのほか、甲信越地方のデザイントラベル情報を紹介するカフェ「D&TRAVEL CAFE」を運営。ギャラリースペースでは、デザインイベントやワークショップも開催する。 |
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