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2009年 5月号 No.730 |
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ホタル舞う環境が 市街地の中に定着すれば
長野はもっと豊かで、
素晴らしい地域になります
三石 暉弥さん
生物博士・長野ホタルの会 会長
環境省環境カウンセラー
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「きれいなせせらぎが街を流れ、草木が茂り、ホタルが舞う…そんな場所に人は集まり、にぎわいが生まれる。どんな立派な建物や施設にもつくり出せない”豊かさ“です」と、熱く語る三石さん。30余年におよぶ研究成果を惜しみなく発揮し、ホタルの保護や復活を通じ、潤いのある豊かなまちづくりに尽力しています。
”ホタル舞う善光寺“
実現にむけて

▲善光寺東庭園内にホタル復活をめざして整備した水路で。さまざまな自然条件が整えば、この夏に数匹のホタルが舞うのを見られるかもしれない
この3月、善光寺境内の東庭園で、城山小学校の児童らによりホタルの幼虫と、そのエサとなるカワニナが放流されました。当会議所の環境エネルギー委員会が中心となり、昨年夏から取り組んできた”ホタル舞う善光寺“を復活させる活動の一環です。善光寺の協力を得て約半年をかけて水路を整備、昨年12月にはヤマアジサイ、オオヤマレンゲなどホタルの生息に適した樹木や草花を植栽しました。生物学・環境科学の分野から監修・指導し、この活動を支えているのが、「長野ホタルの会」会長の三石暉弥さんです。
三石さんは、長野を代表する”ホタル博士“。各地のホタル復活に尽力し、生き物の生態に照らしながら、豊かなまちづくりを提言しています。
「善光寺では、この夏の大乱舞はすぐには期待できませんが、いずれ確実に定着するでしょう。こうした水路は街の美観形成や活性化に大きく寄与します。長い目で先を見、継続して取り組むことが大切です」
高校生物班の顧問として
継続研究を生徒とともに

▲善光寺、長野ホタルの会、城山小学校、当商工会議所が協力し、三石さんの指導の下、ホタル幼虫とそのエサとなるカワニナの放流を実施(3月12日)
三石さんがホタル研究を始めたのは、長野西高校の教諭時代。その前にいた諏訪清陵高校ではミヤマシロチョウの研究で、またその前の飯山北高校時代には、ギフチョウ・ヒメギフチョウが混成する黒岩山の調査で日本中から注目を集めました。いずれも生徒たちの班(課外クラブ)活動を顧問として指導しながら、生徒とともに研究を深めた成果でした。
西高でも生物班顧問となった三石さんは、生徒たちに継続研究の大切さを伝えたいと考え、学校のすぐ横を流れる湯福川にホタルが舞う環境を取り戻す活動をスタートします。川の清掃、周辺の草刈り、カワニナ採り、幼虫飼育、そして夜間の観察…ホタルのロマンティックな明滅とはほど遠い地道な作業に驚き、音を上げる女生徒たちを励ましながらの研究はやがて実を結び、湯福川は”ホタル川“として市民に定着。生徒たちも「日本学生科学賞」で何度も最優秀賞に輝きます。そして三石さんにとっても、ホタルの保護や復活がライフワークとなっていったのです。
ホタルの全国大会
いよいよ長野県で

▲松代の藤沢川で乱舞しているゲンジボタル
日本で最も高所に生息し、「奇跡の光」と称される志賀高原石の湯のゲンジボタルの生態も、三石さんと西高生物班が行った研究活動によって世に知られることとなりました。三石さんは今、その志賀高原で来年夏の開催が決まった「全国ホタル研究大会」の準備に奔走しています。
”環境のバロメーター“と言われるホタル。三石さんの活動は、ホタルが放つ美しい輝きに託される自然界のメッセージを、まるで代弁しているかのようです。
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団体名:長野ホタルの会
創 立:平成5(1993)年発足
TEL:(事務局)026-244-7311
長野西高等学校の生物学教諭だった昭和53(1978)年、生物班顧問として生徒とともに長野市内のホタル研究に着手。以来、長野を代表するホタル研究者として各地のホタルの保護、復活、ホタルが棲める環境づくりを手がけている。長野ホタルの会は発足当初から会長。 |
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