2015年3月号

View Point

米山 直樹氏(よねやま なおき)

公益社団法人南長野青年会議所2015年度理事長
米山建材㈱代表取締役

昭和50年長野市生まれ。平成16年米山建材㈱に入社。平成26年より現職。南長野青年会議所へは平成16年に入会。平成21年にまちづくり実践委員会委員長、平成23年に総務・渉外委員会委員長・事務局長、平成24年に専務理事、平成26年に副理事長を歴任。

「かがり火」の魂を受け継ぎ
自分たちの地域の未来のため
この一瞬一瞬に全力を注ぐ

 南長野青年会議所は、篠ノ井を拠点に犀川以南の長野市で活動を展開しています。私たちは、自分たちの身近な地域のまちづくりは、自分たちが責任をもってしていこうという気概や覚悟を「かがり火」という言葉に込め、54年間歩み続けてきました。これからも地域の未来と、未来に生きる人たちのため、青年らしく思い切りよく、この一瞬一瞬に全力を注いでいきます。

JCでのいちばんの学びは、人とのつながり

── 南長野青年会議所2015年度理事長に就任されての抱負をお聞かせください。

米山
 今年度のスローガンを「For The Future この刹那に全力を注げ!」としました。私たちの活 動の趣旨は、次の世代を生きる人の環境をよくするため、この地域を盛り上げていくことにあります。取り組んでいる各々の事業は、地域の未来と、未来に生きる人のためにあるのです。そんな想いを込めて、まず「For The Future」とし ました。
 次に「この刹那に全力を注げ」ですが、これは青年会議所(JC)が単年度制であることを 念頭に置きました。JCは毎年、理事長も代わ れば委員長も代わります。委員メンバーも入れ 替わり、二度と同じ編成になることはありま せん。さらに、 40 歳で卒業という期限もありま す。ですから、お釈迦様が説かれたように、「一瞬 一瞬を大切にして生きる」を大切にしたいと思いました。そして、我々現役メンバーは、二度とな いこの一年を悔いが残らぬよう、地域のため 人々のため、そして未来のために、青年らしく思い切りよく力一杯尽くしていこうと決意し ました。
 JCに入っていなかったら、自分は今何をし ていただろうと考えることがあります。私自身は建設業に携わっていますが、こうしてJC のメンバーでなかったら、人間関係はたぶん業 界内や学生時代の友人程度に限られていたで しょう。でもここには呉服屋さんも司法書士も、 その他にもさまざまな業種の人が集まります。 普段出会えない人とお付き合いすると、話題も見識も広がります。
 つまりJCでのいちばんの学びは、人とのつながりなのです。JCメンバーとの出会いがあり、 事業を通じて住民自治協議会をはじめ地域の 皆さんと交流できたから、今の自分がここに存在しています。異業種の人との交流だけでなく、 地域においては幅広い世代の人とのつながりもできました。JCでの人とのつながりが、自分の世界を広げ、自分を成長させてくれました。このことにとても感謝しています。

 

今年もさまざまな事業で地域を盛り上げます

── 南長野青年会議所では、今年度どんな事業に取り組んでいかれますか。

米山
  主な事業を時系列で紹介しますと、2月は会員拡大のモチベーション向上のため、会員向けセミナーを実施します。3月には、南長野運動公園の新スタジアムが完成し、3月22日に長野パルセイロのホーム開幕戦が実施されます。そこで今年は、長野パルセイロのスローガン「Strong」やチームエンブレムを描くモザイクアートの製作、篠ノ井駅からスタジアムの間にある飲食店を盛り上げる地域振興クーポンなどを計画しています。
 4月には、外国人も親しめるまちづくりをすべく、タイラー・リンチ氏はじめ地域在住の外国人の方をお呼びして、トークディスカッションを企画しました。
 5月には、善光寺御開帳において篠ノ井大獅子の奉納を力一杯ご協力させていただきます。また、恒例のわんぱく相撲も開催します。7月には海津城でイルミネーションイベント、11月には今年8回目となる南長野フェスティバルを盛大に開催します。
 他には、たとえば国際交流事業があります。当JCは、西大邱(ソテグ)青年会議所と32年間交流し、この間一度たりとも互いの行き来を欠かしていません。今年もこれを継続し、深い友情を育んでいきます。11月には、金沢市でJCの世界大会も開かれますので、こちらへは南長野JCの全体事業として参画し、世界の仲間との交流も進めます。
 青少年育成では、子供たちを取り巻く環境に対し、大学の先生を招いて講演会を実施し、今本当に必要な対応は何か研究するとともに、発信していきたいと考えています。また、平成20年に実施して好評だった、歌う道徳教師・大野靖之さんのライブ公演も予定しています。

 

長期ビジョンの実践のためにも会員拡大を

── これからの南長野青年会議所にとって、いちばんの課題となることは何でしょうか。

米山
  やはり会員の拡大です。私が入会したころ60人ほどいた会員が、41人にまで減少しています。南長野JCの委員会には、総務、社会開発、会員指導力、青少年育成、国際交流という5つの委員会がありますが、一つの委員会に割り振れる人数が限られているため、現在総務と国際交流の2委員会活動は一緒にしている状況です。
 かねがね私は、単年度制のJCにおいて、長期的なビジョンをもって、地域の団体と協力しながらフレキシブルにまちづくりに取り組むチームを、第二社会開発委員会として設けたいと考えてきました。委員会を6つ置くには、やはり50〜60人の会員がほしいところです。
 JCに入るなら、若ければ若い方がいいと思っています。35〜36歳で入っても、40歳の卒業までわずかな時間しかありません。入会が遅かった先輩方は卒業のとき口をそろえて、「もっと早く入っておけばよかった」と言います。JCで過ごす時間がそれだけ楽しく充実している証です。早く入って、「長かったなあ」と苦笑いするくらいがちょうどいいです。会員拡大に向けては、理事長である私が率先して勧誘活動をしていきます。
 ところで、南長野青年会議所は、昭和36年に当時の篠ノ井市で発足した篠ノ井青年会議所を前身とします。昭和41年に長野市と篠ノ井市が合併した後も、先輩諸兄の溢れる情熱と、日本青年会議所第21代会頭を務めた故小野正孝氏の大英断により、長野青年会議所にもご協力いただき、日本で初めて1行政区2JCの承認をいただきました。
 創立から今年で54年、当JCはその歩みのなかで、「黎明の鍵」とともに「かがり火の精神」を引き継いでいます。「黎明の鍵」とは、明るい未来を切り拓くという想いを込めて名付けた実物の鍵のことで、歴代の理事長が任期中に預かることになっています。
 一方「かがり火」とは、南長野JCの魂であり、外報誌のタイトルにもなっています。1行政区2JCの承認をいただいたことに感謝し、この南長野地域において、自分たちのまちは自分たちでつくっていこう、こっちの地域は自分たちで盛り上げていこうという気概や覚悟を表します。
 この「かがり火」の魂を受け継ぐからこそ、私たちは長野JCさんより先に公益社団法人格を得ました。そして、公益社団法人であるからこそ、合併せずに地域のために役割を果たしていきたいと考えます。今年は、この地域の災害協定締結に向け、長野市との協議も進めています。これからも南長野JCは、この地の未来に想いを馳せ、明るい豊かな社会の実現に向けて歩んでいきます。

 

米山 直樹氏 米山 直樹さんの横顔
お子さんが4人いらっしゃり、週末には子供たちと外へ出かけて一緒に遊ぶ時間を大切にしている。趣味はゴルフ。


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