委員会の活動報告
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令和4年度教育問題特別委員会活動
〇月 日 令和4年8月5日
場 所 当 所
出席者 11名
内 容
勉強会:テーマ「長野商業高校における就活の実情について」
高校生の就職活動の中で長く慣行として行われてきた「一人一社制」について、長野商業高校での運用を中心に、就職活動の実情をお話いただき、今後の委員会活動の中で、制度の見直しの動きなどの考察を行う
講 師:長野商業高等学校 進路指導主事 阿部公幸先生
質疑応答(一部抜粋):
委員「せっかく就職した若者が、わずか3年ほどで離職してしまう早期離職が問題となっています、先生は何か対応されていますか?」
阿部先生「早期離職については憂慮しているところですが、卒業後の離職については本人からの申し出がないと把握ができないのが実情です。卒業生のうち何人が早期離職したか、というデータもありません。ですが、申し出があればもちろん相談に乗っています。」
委員「一人一社制では、応募できる就職先が生徒一人につき一社に限定されます。生徒が主体的に就職先を選びにくいこの制度が、早期離職の要因の一つではないかと言われています。商業高校でも同様に運用されていますか」
阿部先生「応募できる就職先は確かに一社ですが、当校では、応募前の「職場見学」について、三社までできるようにしています。中には、五社を見学した生徒もいます。応募前に希望する職場を複数見学することで、生徒が実際の仕事をイメージしやすくなるよう工夫しています。職場見学を含めて一社に限定するような運用よりも、生徒が就職してから「こんなはずじゃなかった」と思う、いわゆる「ミスマッチ」が起きにくいのではないかと考えています。早期離職を防ぐことにつながるよう期待しています。」
委員「生徒の就職活動にあたって、企業側から求められる資質といえば、何でしょうか」
阿部先生「はい、ずばりコミュニケーション能力です。これは17年連続1位です。ちなみに2位は主体性で、7年連続です。これらは日々の学校や家庭などの生活のなかで育まれていくものなので、学校内ではそれらを意識した授業や行事、活動を考えています。」
勉強会を終えて:
勉強会では、阿部先生より、令和3年度卒業生の就職状況の推移の資料を元に説明があった。学校側として、卒業生全員を無事就職につなげるため、企業側と信頼関係の構築や生徒本人の気持ちに寄り添った指導を行うなどの実際の様子を知ることができた。また、阿部先生は、就活に際し生徒側に行ったアンケートをとっており、そこからは生徒本人や保護者の考えをみることができた。今後の就活にも大いに役立つとのことであった。長野商業高校では、従来通りの一人一社制を守りながらも、見学できる企業を複数に増やす等、生徒本人の意思を尊重するように変わってきている。一人一社制の見直しの流れが全国的に広がっていくかは、少子化の影響もあり、何とも言えない状況ではあるが、就職が、その人生における大変大きなイベントである限り、本人の意思が尊重されることは何より重要であろう。
〇月 日 令和5年1月31日
場 所 当 所
出席者 11名
議 題 1)令和4年度の事業について
2)教育問題特別委員会の事業(令和5年度事業)について
「ナガノの仕事・出張先生」プロジェクトの説明
3)その他