2014年9月号

 人きらっとひかる

齋藤 幸代さん 有限会社 鶴翔 代表取締役 ながの街なか市場実行委員会代表一つ一つを丹念に積み重ね
みんなでつくる“街のにぎわい”

齋藤 幸代さん
有限会社 鶴翔 代表取締役
ながの街なか市場実行委員会代表

  長野駅前周辺に今、新しいにぎわいが次々と生まれ、長野の魅力の一つとして定着し始めています。その準備や運営を支え、生き生きと活躍する人々の中心にい るのが、齋藤幸代さんです。「夢」の実現を信じて挑戦し続ける齋藤さんの行動力は、世代や肩書きを越えた多くの人々を魅了し、共感の輪がどんどん大きく なっています。

長野駅周辺に新たなにぎわい「ながの街なか市場」

 7月13日、日曜日の南千歳公園は早朝からにぎわいに包まれました。初開催の「ながの街なか市場」に多くの人々が集まったのです。
 主催者の代表・齋藤幸代さんは、数年前から新幹線延伸を見据え、駅前周辺で長野県にこだわった朝市を開催したいと思い、実現を模索し続けてきました。
 「地方ならではの魅力を伝えられるような工夫溢れる朝市を開催して、地域の人や観光客にも長野の良さや豊かさを感じていただけるような場を作りたいです」と語ります。
 開催当日は長野県の特色ある物産・加工品の販売や、飲食メニュー等さまざまなサービスを提供する29店が出店。目標とした通りの出店店舗数が集まりました。小雨交じりにもかかわらず、公園には人波が絶えず、出店者との交流を楽しむ買い物客の姿がそこここに見られました。
 「早朝から多くのお客様にご来場いただけたことに、ひとまずホッとしました。ただ、さまざまな課題も見えましたね。今後も継続し発展させていくためには、これからが本番です」と、齋藤さんは表情を引き締めます。

若手の想い、ベテランの経験をつないで大きな力に

▲7月13日、第1回の「ながの街なか市場」には笑顔が溢れ、今後への手応えを感じさせた。
▲7月13日、第1回の「ながの街なか市場」には笑顔が溢れ、今後への手応えを感じさせた。

 齋藤さんが開業した頃から、一会員として所属してきた「協同組合 長野駅前商店会」に理事として承認され活動を開始したのは、昨年の春のこと。

 しまんりょ小路で商売を営む人達や、南千歳で飲食店を経営する若手の仲間達を商店会と繋ぎ、街全体をみんなの力で盛り上げていきたいとの想いから自ら理事に名乗りを上げたそうです。
 その想いに呼応し、飲食店仲間達が続々と駅前商店会に加入。古くからこの地の発展に尽力してきた商店会役員やベテラン経営者達も、この新しい力や発想を伸ばそうと、積極的にバックアップしています。
 昨秋は駅前の5つの商店会合同の「秋の駅前フェス」を、また、冬には、長野しまんりょ会で「ジビエウィーク」を開催し信州ジビエの普及に取り組み注目を集めるなど、齋藤さんを中心に、今、駅前周辺に新しいにぎわいの芽が次々と育ち始めています。
 地域の活動は、人により考え方や関わり方や想いも異なります。
 「本気になって取り組めば取り組むほど、意見の食い違いや壁にもぶつかります。葛藤もありますが、真剣に悩み考えながら行動する中で、想いを共有し通じ合える人達との輪も広がっていきます」
 そうした活動を通して出会った人達に齋藤さんが声をかけ、結成したのが、ながの街なか市場実行委員会。業種も立場や肩書きも越えて、想いを共にする仲間として、8人のメンバーで構成されました。
 「同じ方向に向かって一緒に行動できる仲間の存在が何より大切で心強いです。そんな仲間をこれからもどんどん増やしていきたいです」と語ります。

「やりたい」と思ったら実現を信じて前進あるのみ

▲商店会の役員や地域の若手商店主が「地元の魅力発信と活性化」という同じ目的で心を通わせ合い、意見も力も出し合う実行委員会の面々。初の朝市成功で一段と絆が深まった。
▲商店会の役員や地域の若手商店主が「地元の魅力発信と活性化」という同じ目的で心を通わせ合い、意見も力も出し合う実行委員会の面々。初の朝市成功で一段と絆が深まった。

 ゼロからスタートする取り組みにも齋藤さんは臆せず挑戦します。

「やりたいと思ったら、もう道は一つ。『できるだろうか』ではなく『やるしかない』と思い定め、成功のためにすべきことを一つ一つ積み重ねていくのみです。
 この地で20年あまり商売をさせていただき、地域の皆様やお客様に支えられたから今があります。生意気なようですが、恩返しと感謝の気持ちで、地域のにぎわいづくりに役立ちたいとの思いです。頑張ります!」
 第2回の「ながの街なか市場」は9月14日です。理想の朝市に向け、一回一回手探りで経験を重ねていく齋藤さんたちの取り組みは、まだ始まったばかり。今後の駅前のにぎわいに期待がふくらみます。
http://machi1.com/
「ながの街なか市場」で検索!!

 

企業名:有限会社 鶴翔
設  立:1994(平成6)年10月
事業内容:長野駅前で個性の異なる飲食店3店舗(鶴亀、鶴翔、オーガストムーン)を展開。桜の季節のみ「花見茶屋鶴亀」も開店する。
所在地:長野市鶴賀南千歳町1-8-2 マスコチトセビル1F 
TEL:026-227-1008
URL:http://www.kakushou-group.jp/
営業時間:17:00~23:30
定休日:日曜日

1994年、兄とともに居酒屋「鶴亀」をしまんりょ小路にオープン。同年、桜の季節に営業する花見茶屋「鶴亀」も始める。その後「鶴翔」「オーガストムー ン」を開店し、現在4店舗目となる新規店舗を準備中。しまんりょ小路で商売を営む人達で結成する「長野しまんりょ会」会長。長野駅前商店会理事として、若 手飲食店店主と商店会との橋渡しをしながら中心市街地の活性化にも尽力。2013年12月に設立した「ながの街なか市場実行委員会」の代表を務める。


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