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2011年11月号 No.760 |
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周りがあって初めて自分があります
だから誠心誠意を尽くす
それがどんな商売でも基本だと思います
商売というのは、自分だけよくても回りません。周りが幸せになるから、自分も幸せになるんです。みんなが笑顔でみんなが勝っていく世の中がいいと私は思います。だから、どんな商売でも基本は「誠心誠意」だと思うのです。
今年もえびす講煙火大会が近づいてきました。花火会社として、誠を尽くした仕事でいい花火をつくり、長野から全国に元気を発信します。
部会でクレーム対応セミナーを実施
― 生活関連サービス部会では、現在どんな活動をされていますか。
藤原 部会員は400社以上あり、業種も多岐にわたっています。クリーニング業の方がいれば、冠婚葬祭業、人材派遣業の方もいて、飲食・宿泊や士業以外のほとんどすべてのサービス業が含まれます。とはいえ、お客様にいかに満足いただくか、どうやってホスピタリティを高めていくかという商売の基本は変わりません。いわば「やさしさといつも笑顔のおもてなし」ですね。
もちろん、すでに皆さん個々に取り組まれていることですが、基本を同じくするなら、悩まれるポイントも同じでしょう。部会の役割は、メンバーの皆さんにたくさん参加いただき、発言いただける「場づくり」にあると考えます。そこで今年度は、クレーム対応セミナーを企画しました。クレームの処理はどなたも苦労されているテーマです。どうぞお気軽に参加くださいというスタンスでやっていきます。もしそのなかから意義ある提言が生まれてきたら、議員総会等に上げていくことも今後検討していきます。
商売が違えば立場も違います。百人百様いろんな意見がおありでしょう。だから、部会の活動でも商工会議所の事業でも、用意された「場」にぜひ参加いただいて、コミュニケーションをとってもらいたいです。「場」を有効に活用できれば、結果的にきっと長野市全体がよくなるでしょうし、コミュニケーションの過程において、個人も進歩し、会社もワンステップずつ伸びていくんじゃないかなと思っています。
商売というのは、自分だけよくても回っていかないものなんです。一人勝ち二人勝ちという世界もあるでしょうが、みんなが笑顔でみんなが勝っていく世の中がいいと私自身は思っています。商売をする者の心得に、「誠心誠意」「誠を尽くす」が挙げられるのも、周りがあって初めて自分というものがあり、周りがよくならないと自分も絶対によくならないから、心を込めて、自分の正しい気持ちでもって、人様に対応する大切さを言っているのではないでしょうか。
えびす講煙火大会で、
長野から元気を発信!
― 今年もえびす講煙火大会が近づいてまいりました。意気込みをお聞かせください。
藤原 106回目を迎える今年は、「長野から元気を!被災地へ、さらに全国へ!」がスローガンです。ぜひとも全国からたくさんの皆さんにお越しいただきたいですね。
花火業界の業績は、3月の震災後、開催できなかったり、規模を縮小した花火大会があり、あまり芳しくありませんでした。しかし、加藤会頭もおっしゃるとおり、沈んでいても仕方ありません。やるべきことは、地に足をしっかりつけて、長野から元気を発信することです。
今回の震災では、全国の花火業界の有志が被災地へ花火を送って、あちらの業者さんに上げてもらう大会を企画しました。当社もほんのお気持ちですが参加させていただきました。こうして全国から善意で集められた花火が、東北各地や栄村でも夜空を彩ったのです。
文化庁や観光庁でも、被災地の方々を勇気づけ、日本全体の元気を復活させ、復興に向けた力強い日本の姿を国際社会に印象づけるため、日本各地で文化芸術活動や観光による発信をしていくことが重要だと言っています。えびす講では、花火を通して長野の元気を見ていただきたい、元気の連鎖が長野から広がっていくように、花火でもって発信したいですね。
ご存じの通り、明治32年から106回も連綿と続く花火大会は全国に例を見ません。また、多くの花火大会が観光イベントとしてスタートしたのに対し、えびす講煙火大会は西宮神社のえびす講祭に由来します。神社のお祭りに合わせて、冬支度の買い物に来た方々をもてなそうと、商業者が花火を打ち上げたのが始まりで、その伝統が今に引き継がれています。さらに「日本でいちばん美しい晩秋の花火」と称され、1万円のプレミアム席150席が募集開始3時間で完売したように、全国的な認知度、評価も高まっています。
季節が夏なら陽気もよく、ほろ酔い気分で散歩がてらに花火に出かけもしますが、寒いこの時期にわざわざ足を運ぼうという気を起こすには、打ち上がる花火がいい品物でなくてはなりません。すべてが手仕事の自家生産・自家消費施工をモットーとする当社では、えびす講煙火大会に鍛えていただいた、長野市民の方に育てていただいたという思いが強くあります。
ちなみに花火の製造量は、長野県が全国一です。同時に、花火業者の全体の水準も全国トップクラスだと自負しています。業者のレベルを押し上げていただいたのは、他ならぬえびす講なのです。今回も、私ども業者がいい品物をつくって、お越しいただいた皆さんがいい花火を見られて、そこでいい感動が生まれれば、他に何も言うことはありません。
みんなが幸せでない限り
自分も幸せでない
― 藤原社長は、社員の皆さんに日頃どんなお話をされていますか。
藤原 おろそかな仕事をせず、誠心誠意でものづくりをしなさいと言っています。自分がこうしようと考えたものが、思い通りに表現できたとしたら、職人としてそんな幸せなことはありません。他人の評価が10点満点のうち1点でも、自分の評価が10点ならばそれでいいんです。ただ、誠心誠意でつくりなさい。それでなおかつお客様にも喜んでいただけたら、なお素晴らしいことでしょう。
また、「自分が幸せになんなさいよ」とも言います。会社も自分の幸せづくりのツールにしていただいて結構。自分の幸せはどのようにしたら掴めるか、と同時にどうやったら平和を掴めるか、安らぎを掴めるか考えなさい。だから会社としては、社員みんなが幸せになるために、売上や収益を上げないといけないのだから、みんなでその方法を考えようと話します。
人というのは、自分のことをなかなか客観的に眺められません。他人のことを非難することは簡単ですが、自分のことは非難しません。だから、今自分がやっている仕事の質やそのやり方が、本当に自分の幸せに適っているのか見えにくいのです。結局自分の幸せを掴むのは自分だけです。ではどうしたら掴めるかといったら、人を蹴落としていたのではだめです。自分が幸せになるということは、周りもみんな幸せになっているということです。これが原点です。みんなが幸せでない限り自分も幸せでない、社員にはそんな心がけで仕事に取り組んでほしいと願っています。
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