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2011年8月号 No.757 |
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情報交換の場を積極的に設け
互いに課題を共有しながら
会員企業の経営に資する活動を
飲食観光サービス部会は、飲食店、ホテル、旅行代理店を営む方々で構成されています。業種の幅が比較的狭く、課題を共有しやすいため、メンバーが同じ方向を向いて議論することが容易で、意見の集約もしやすいようです。最近は、市内の飲食店を紹介するマップづくりや、食べ残しを減らすための活動に力を入れています。今後も「結果を出す」部会活動に取り組んでいきます。
各方面から好評の
飲食店マップづくり
― 飲食観光サービス部会では、今どのような事業に取り組まれているのでしょう?
宮本 ここ数年継続していることは、飲食店マップの制作です。マップには2種類あり、ひとつは「NAGANOナイト情報」です。観光やビジネスで長野市を訪れ、宿泊されるお客様が、夜街に出て飲食されるためのお店ガイドです。権堂を中心に市内のお店に参画いただき、長野の夜を安心して楽しんでいただこうという趣向です。来店時にこのマップを持参すると特典サービスもあります。毎年3月に改訂を重ね、3年目の今年は、48店舗が掲載されています。もうひとつは、お昼の食事処を紹介した「NAGANOグルメ情報」です。こちらは2年目で、30店舗掲載しています。
おかげさまで、どちらも好評をいただき、改訂の度ごとに掲載店も増えています。とくにナイト情報については、これまでにこうした企画のパンフレットがなかったこともあり、長野市を訪れるお客様にも、掲載店にも、パンフレットを置いていただいているホテルなどの皆さんにも喜んでいただいています。グルメ情報については、有料の情報誌が他にたくさん出ていますので、当部会らしい特徴を出すのが大変な面もあります。今後性格づけに工夫が必要と考えています。
ところで、今年は3月に東日本大震災が発生し、さまざまな産業分野で甚大な影響がありました。当部会では、震災後1ヶ月後に開いた会議で、業界の景況調査をとりまとめ、ちょうどタイミングよく、長野市長と会議所会頭との定例懇談会において、報告させていただくことができました。会員の意見のなかには、「地震が歓送迎会の時期と重なったために、自粛の影響で大幅に売上が落ちた」「自粛が民間へ波及しないよう行政には率先して自粛を抑制してもらいたい」「長野県北部地震という名称で、県外の人がイメージするエリアがたいへん広いため、風評被害をなくすためにも正確な情報発信に努めてほしい」「ビッグハットやエムウェーブを活用したコンサート等をどんどん開催して、人が集まり、市内にお金を落としてもらえる環境づくりを進めてほしい」といったものがありました。業界の生の声をお伝えする非常にいい機会になったと思います。
「食べ残しを減らそう県民運動」
に参画
― 他に、現在取り組まれていることはありますか?
宮本 はい。加藤会頭からのアドバイスもあり、今年から環境に配慮した部会活動を始めました。具体的には食べ残しを減らすための取り組みです。当初は、ドギーバッグについての研究から始め、現在は、生ごみの発生抑制を目的に長野県が取り組んでいる「食べ残しを減らそう県民運動」と足並みを合わせ、部会のメンバーが同運動の協力店に加盟し、活動を推進しています。
たとえば、ご飯の量の調節、小盛りメニューの設定、食べ残しを減らすための呼びかけ、持ち帰り希望者への対応等に努めています。総論として食べ残しを減らすことに、部会では皆賛成です。ただし店側として、お客様に面と向かって「食べ残さないでください」とか、ご注文の際に「それは多すぎますよ」とは言えないものです。ですから、宴会などの場合は幹事さんとお話しして、進行に工夫をしてもらっています。たとえば「最初の20分はお酌禁止です」と声を掛けていただくとか、お開きの前に元の席に戻って食事をする時間を取っていただくとか、そんな具合です。最近、加藤会頭が出席する宴席では、乾杯の後に加藤会頭自ら「20分はお酌禁止!」とおっしゃるため、確実に食べ残しが減っています。こうした取り組みには、店側や幹事さんはもとより、宴会に出られるトップの方の意識も大事になってくると思います。
幹事さんもお店の側もできるだけのことをして、それでもなお残ったらドギーバッグの活用も考えていきますが、持ち帰りにはどうしてもリスクがつきまといます。万が一食中毒を出してしまったら、せっかくの活動も意味がありません。持ち帰りは、大きな課題のひとつです。今後、県の担当者の方とも積極的に意見交換をさせていただきながら、より効果的な活動にしていきます。
この活動の他にも、会員の皆さんの経営に資する講演会や勉強会を企画・実施しています。また、部会の皆さんの要望には、とにかく情報交換したいという声が多いので、フリートーキングなどリラックスした議論を通して、メンバーの悩みを解決に導くヒントを探っていきたいと思います。
当部会は、他の部会と比べ業種の幅が狭く、課題を共有しやすい構成になっているため、皆で同じ方向を向いて議論することも容易で、意見の集約もしやすいような気がします。日頃は皆さんたいへんお忙しいため、部会を開催する機会も限られていますが、加藤会頭が方針とされる「結果を出す」活動を目指していきます。
自分たちが信じるそばを
愚直につくり続ける
― 部会長は、有限会社やぶ本店の専務取締役でいらっしゃいます。ご商売のうえで、いちばん大切にされていることは何ですか。
宮本 具体的なお話になりますが、添加物を使わないことです。明治時代に店を始めて今日まで、うちはこれを売りにしてきました。お店で召し上がっていただくものはもとより、生そばとして全国の皆様へお送りするものにも添加物は使いません。おかげさまで、味については高評価を頂戴していますが、一方で消費期限が短くなるというデメリットがあり、お客様のなかには「もうちょっともたないの?」とおっしゃる方もいます。商品が到着した当日か翌日までに召し上がっていただくことになりますから、ときにお客様がご不便を感じることも理解できます。しかしこれだけは譲れませんね。
近年、長野市のそば業界も盛り上がってきているのではないでしょうか。ながの観光コンベンションビューローさんが「長野市そば歳時記」を企画されたり、その一環として、灯明まつりでは、門前のお店のスタンプラリーがあったり、非常にありがたいことです。ただし、いちばん大事なのは個々のお店の努力です。そこそこの品質をみんなで維持していかないと、お客様に満足を提供し続けることはできません。新規出店したおそば屋さんもおいしいそばを出されています。うちのように古くからあるところは精進をしっかり継続して、そうして長野市全体で品質の底上げをし、「やっぱりそばの本場だ」と喜んでいただきたいものです。ありがたいことに、舌の肥えた地元のお客様に日々鍛えられていますから、自分たちの信じるそばを愚直につくり続けることで、きっと県外のお客様からも評価いただけると思っています。
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