CCI

   2011年4月号 No.753




竹村 成弘
株式会社北揚代表取締役

社団法人南長野青年会議所2011年度理事長

長野市信州新町生まれ。大学卒業後、東京で就職。平成11年株式会社北揚入社。平成12年南長野青年会議所入会、平成16年専務理事に就任。平成20年株式会社北揚代表取締役に就任。平成21年日本青年会議所長野ブロック協議会ネットワーク運営委員長を務め、平成23年南長野青年会議所理事長に就任。
  

  


篠ノ井イヤーは、地域の主役である
市民の皆さんとまちそのものに
光を当てる格好の機会です


 社団法人南長野青年会議所は、今年創立50周年、認承40周年を迎えます。節目の年に、長野市の観光キャンペーン「篠ノ井イヤー」が実施されるのは、私たちにとっても格好の機会です。
 青年会議所の原点に立ち返り、素直な心と報恩感謝の精神をもって、この地域の主役である市民の皆さん、そしてまちそのものに光を当てる活動ができたらと願っています。

南長野青年会議所の
原点に立ち返る節目の年


― はじめに、南長野青年会議所についてご紹介ください。

竹村 顕当青年会議所は1961年に篠ノ井青年会議所として創立され、72年に日本青年会議所より認承をいただきました。85年には、より広域的な活動展開を図るため、名称を南長野青年会議所に変更しました。現在メンバーは、篠ノ井地区中心の50名から成ります。長野市には長野青年会議所があり、1行政区2青年会議所(以下JC)というのは全国的にも珍しいケースです。
 最近の主な事業として、たとえば毎年12月にオリンピックスタジアムで実施するイルミネーションがあります。地元の小学校中学校や高校、その他の施設にもお願いして作品を出していただくなど、参加型のイベントとなるよう工夫しています。
 秋には、障がい者の皆さんによる音楽会を開催しています。音楽に取り組む皆さんに、演奏を披露する場を提供しようと始めたことで、今年3回目になります。今後、障がい者とか健常者といった枠を越え、広く市民が融合、交流できる場になればと願っています。
 また、住民自治協議会と協力して、地元サッカークラブAC長野パルセイロを盛り上げるためのイベントにも関わっています。
 
私は、JCの最大の役割が、人と人、あるいは人と何かしらをつなぐことにあると認識しています。何かで困っている方がいたら、これを解決し、地域全体に良い結果をもたらすのに相応しい人や団体、仕組みや場所を紹介し、つなげていきます。JCが地域でこうした役目を果たすことが、今の社会がより善き社会になるための一歩となれば幸いです。JCは裏方でいいと思います。地域が明るくなることが、事業の目的であり、私たちの存在意義なのですから。
 今年は、当JCにとって創立50周年、認承40周年という記念すべき年です。認承をご決断いただいた日本JC第21代会頭小野正孝さん(故人。長野JCより出向)、スポンサーJCである長野JC、今日まで当JCの運動を担ってくださった先輩諸兄、そして何より私たちを支えてくださっている地域市民の皆様方には、感謝の気持ちでいっぱいです。
 この節目に、
私たちは原点に立ち戻り「JCとは何ぞや」と問い直しつつ、地域へぜひ恩返ししたいです。今年度は、長野市の観光PRキャンペーンにおいて、篠ノ井イヤーの年でもあります。格好の機会ですから、私たちもできるだけお手伝いしていきたいと考えています 。

地域と地域市民に
光を当てることが使命


― 篠ノ井イヤーでは、どんな事業を予定されていますか。

竹村 私たちが主体的に実施する事業としては、5月に茶臼山フェスティバル(仮称)を予定しています。今から30年ほど前、茶臼山公園ができた当時、JCの先輩が、恐竜祭りというイベントをやっていました。それを復活させようと考えています。具体的な企画は現在詰めていますが、たとえば恐竜のデザインを公募し、優秀作品に選ばれたデザインで恐竜一体を塗り直してみようというアイデアもあります。他にも、茶臼山への誘客を図るべくJC内で議論を重ねています。また、今回の篠ノ井イヤーでそれぞれ独自にイベント等を企画されている地域の皆さんもこの祭りに巻き込み、篠ノ井イヤー自体を広くPRして、5月以降の誘客につなげていきたいと考えています。
 さらに、先ほどお話ししたイルミネーションも例年以上に充実させ、目玉の一つにしたいですね。他にも、JCは今回のキャンペーンで花と緑部会に属していますので、その一環として茶臼山の植林やJR篠ノ井駅のウェルカムガーデン整備のお手伝いもしていきます。
 いずれにしても、 
この地域に住まう市民であり、子どもたちであり、また「まち」そのものに光を当てることが、私たちの目指すところです。その手段として、篠ノ井イヤーをうまく活用できればと思っています。
 当JCでは、創立・認承以来継承されてきた精神性や情熱を、「かがり火」という言葉に象徴させています。当JCのマークにも、信玄・謙信一騎打ちとともに、かがり火がデザインされています。それは、地域と地域市民にとって善いことを、かがり火を灯し続けるように続けていこうとの志の表れであると私は理解しています。先輩からは「不連続の連続」と教わりました。JCの事業は単年度制で、理事長は毎年変わりますが、志や情熱は継続すべしということです。
 
理事長として私は、「かがり火のもと、素直な心で、善の循環を創出し、明るい豊かな社会の実現を目指す」を理念に掲げました。どんな事業を計画する際にも、我々が素直な状態になって、本当に情熱を込められるものを創ろうとしないと、JCのメンバーにも地域市民の皆さんにも伝わりません。何より自分自身が素直になること、私も含めそれが大きなテーマです。

企業もまちづくりも、
やはり大事なのは人


― 理事長は、事務用品やOA機器を扱う会社の社長として経営とJCの活動で通じるところはありますか。

竹村 私のような若輩に、経営について語る資格はまだまだありません。ただ3年半社長を務めて感じることは、やはり大事なのは人だということです。JCにおいてもそれは同じです。
 弊社に入る前、私は東京で働いていました。29歳の時長野に戻って来てみると、まちのすべてが止まって見えました。正直これでいいのかなと。会社に入ってからも、こちらでの仕事の進め方と、東京で親しんだドライなスタイルとのギャップに悩みました。人的なつながりを基礎に置くビジネスが、まだ自分の中でピンとこなかったのです。その後、少しずつですが会社の内外で人の大切さについて学ばせていただいています。
 そんな学びの場のうちでも、
JCはとても大きな存在です。人と人が利害を介さず、純粋に信頼でつながっているためでしょう。JCを通じて、すばらしい人とお会いでき、いろいろなお話をお聞きできることは、とても刺激的で有意義なことです。40歳までの特権ですね。JCの活動で過ごす時間はとても貴重です。
 実は、当JCには、篠ノ井や松代はもちろん、更北や千曲市など周辺地域出身のメンバーも多くいます。私自身も信州新町の出身です。篠ノ井という土地は、歴史的に人が自ずと集まる地域なのですね。そうした地の利を活かし、
これからも当JCは常に門戸を開いて新しきを学び、柔軟な発想のもと、人と地域と時代をつなぐ活動に努めていきたいと思います。
 最後にこのたびの大震災および栄村の地震で被害を受けられました皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 


竹村 成弘さんの横顔
休日にはお子さんと公園で野球などして遊ぶことが何よりの楽しみだとか。

  




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