CCI

   2011年 3月号 No.752

“篠ノ井はおもしろい”
しなやかな発想で地域を元気に!


西澤 秀通さん
篠ノ井の応援団 篠 〜しなやか 事務局担当






 4月からの「篠ノ井イヤー」を前に、注目を集めている地元の若手組織があります。篠ノ井の元気を応援する有志の集まり、その名も「篠」です。発起人のひとりであり、事務局を担当している西澤秀通さんは地元の床屋さん。お客様との会話から広がった新しい地域おこしの輪を、大切にはぐくんでいます。

ふるさと篠ノ井を応援しよう!

 中心市街地をどう活性化するかは、全国の地方都市に共通する課題。篠ノ井駅前に延びる篠ノ井のメインストリートも、最近は空き店舗が目立ち、人々がにぎやかに行き交うのは、お祭りの時ぐらいという状況です。
 「だからといって地域全体が衰退しているわけではありません。交通の便はいいし、災害はめったにない。治安もまあまあですから、生活するには非常にいい地域なんですね。だから人口は順調に増え続けているんですよ。せっかく人が増えているのに、街が寂れていくなんて、あまりにも残念です」。
 ふるさとであり、生活や仕事の拠点でもある篠ノ井の街が次第に元気を失っていく様子を間近に見ながら、胸を痛めていた西澤さん。家業の理容店へやって来るお客様との会話で、それが自分だけではないと知り、仲間を募るきっかけとなりました。
 周辺農地の衰退を憂う、農林業の山岸賢明さんを会長、西澤さんを事務局として、当初8名で始まった手さぐりの地元応援団は、現在19名の仲間たちの活動へと発展しています。



自分たちが楽しいこと
それが継続の原動力



▲篠ノ井横田の水田で、“まちおこし新米”の稲刈り風景。はぜかけによる天日干し米のおいしさに、メンバー全員が感動しました。

 グループ名は、「篠」の1文字で「しなやか」。月1回、地元の飲食店で一杯やりながら、自分たちのビジョンや、地域との関わり合い方を自由に語らい、検討します。商店主、農林業、教師、サラリーマンなど、幅広い職業を持つ仲間の集まりだけに、飛び出す意見やアイディアは多方面にわたります。
 こうして3年の間に、発展途上国の子どもたちを援助するエコキャップ運動や、周辺農地を借りて自ら米やサツマイモを栽培し、“まちおこし新米”や“まちおこし石焼きイモ”をデビューさせるといったユニークな活動を、一つひとつ企画・実現させてきました。
 まちおこしの専門家ではなく、暮らしたり働いたりしている当事者の目線で地域の弱点をとらえ直し、改善の道を探るのが「篠」流。自分たち自身が楽しみながら、周りの人々への輪を広げ、未来へつなげていく活動は、まさに“しなやか”です。



おもしろければ必ず人は集まる


▲篠ノ井病院「あいまつり」でのエコキャップ子供広場。地域の人々の協力で3年間で約18万個を回収、発展途上国の子どもたち約225人分のポリオワクチンを贈りました。
 活動のアイキャッチとして生み出し、発足当初から「篠」と一緒に活動してきたアニメ風のキャラクター「おしのさん」をモチーフに生まれた「おしのちゃん」が、この春スタートの「篠ノ井イヤー」のキャラクターに選ばれました。惜しくも選に漏れた多くの応募キャラクターの分まで地域のPRに役立ってくれることを、西澤さんたちは切望しています。
 「おもしろいものに出会えるとわかっていれば、人は必ず集まってきます。ふだんは静かな通りが、イベントのたびに人で一杯になるんですから」と、西澤さん。「エコ」や「地産地消」をキーワードにしながら、人を引きつける“おもしろさ”を街にどう創出し、定着させていくか…。既存の枠にとらわれないしなやかな発想とパワーで、「篠」の4年目の挑戦が始まっています。




組織名:篠 〜しなやか
発足:平成20(2008)年
活動内容:篠ノ井在住または勤務など篠ノ井に縁のあるメンバーによる、篠ノ井の住宅地域、商業地域、農業地域を結んだ、継続的なまちおこしを展開
所在地:(事務局)長野市篠ノ井布施高田769 カットハウス ニシザワ
TEL:026-292-0902
URL:http://www.geocities.jp/tokoya2438/

自分たちが住む地域、働く地域を、もっと元気にしたい…そんな思いから、篠ノ井に縁のある20代から40代の有志が集結。「篠ノ井を見つめる…人、街、大地、心に響く街づくり」をスローガンに、地域の祭りやイベントへの協力などを通じ、地域の人々が楽しんで参加できるエコ活動、活性化活動を展開中。




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