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2011年2月号 No.751 |
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地域の皆様とのパートナーシップを勇気に
JFLで戦い抜きます
ぜひ競技場へ足をお運びください
長野市をホームタウンとするサッカークラブAC長野パルセイロが、昨年念願のJFL昇格を果たしました。地域のサッカー熱はますます高まり、今後のチームの活躍が地域の活性化につながると期待されています。
今回このコーナーでは、株式会社長野パルセイロ・アスレチッククラブの市川衛代表取締役社長にご登場いただき、お話を伺いました。
アマチュア最高峰の
サッカーリーグへ挑戦
―― JFL昇格おめでとうございます。サッカーにあまり詳しくない読者の方もいらっしゃるかと思います。まずJFLとは何なのか教えていただけますか。
市川
その前に、サポーター、スポンサーの皆様、行政はじめ関係団体の皆様に御礼申し上げます。皆様の心強いご支援が昇格への大きな原動力となりました。ありがとうございました。
JFLとは、ジャパンフットボールリーグのことです。日本のサッカーのリーグ構成は、J1を頂点にこれとJ2からなるJリーグ、その下にJFL、次に地域リーグ、さらに都道府県リーグがあります。このうちJ1・J2がプロリーグです。ですから、JFLはアマチュア最高峰のリーグということになります。
AC長野パルセイロはこれまで地域リーグの北信越1部リーグに所属していました。地域リーグからJFLへ昇格するには、各地域リーグの優勝チームと全国社会人選手権大会の上位チームによる地域リーグ決勝大会で、予選・決勝ラウンドを戦い、2位以内を確保しなければなりません。
サッカーのいいところは、都道府県リーグからJ1まで、スタジアムの整備等一定の条件はあるものの、そのリーグで勝ち続けさえすれば、上に上がることができる点です。ただし、現実にはリーグ間の壁を突破するのはたいへんです。
AC長野パルセイロができたのは、1990年1月のことです。当初はアマチュアクラブで、長野エルザという名称でした。本腰を入れてプロリーグを目指そうと07年に法人化し、現在名に改めました。JFL昇格のチャンスはその2年後にやってきたものの、あとわずかのところで涙を呑んだ経験があります。今回昇格が叶い、「やっと這い上がったな」といった想いです。
地域密着型のクラブを目指して
― パルセイロは、ポルトガル語でパートナーを意味するようですね。
市川 法人化した当時の監督バドゥ・ビエイラがブラジル人だったこともあり名づけました。私どもは、地域社会とクラブがともに手を携えて、強いパートナーシップで共生する「地域密着協働型スポーツクラブ」を目指しています。クラブ名にも、ホームタウンの長野市を中心とした北信地域の住民、企業の皆様のよきパートナーでありたいとの願いを込めました。
この活動理念のもと、当社では強化、育成、普及活動をしています。まず強化についてですが、トップチームはトップリーグ「J」を目指し、レディースチームは現在所属するチャレンジリーグからその上の「なでしこリーグ」を目指します。その実現が、この地域の経済や文化にも大きな影響を及ぼし、活性化にもつながると考えています。
育成については、自立した逞しい人間の育成、将来、世界で活躍できる選手・人間の育成に重点を置き、中学生からなるジュニアユースの指導をしています。ゆくゆくは高校生も含めたチームもつくりたいですね。
普及部門は、サッカースクール、スポーツ教室「ニコスポーツアカデミー」などの実施、また中学生以下を対象としたアイスホッケーチームの指導、キッズフェスティバルなどを通じ、子どもたちにスポーツの楽しさを伝えています。
今後もスポーツの振興に貢献し、スポーツ文化の創造に寄与したいと願っていますが、活動を続けるには財務面の支えが必要であり、それは地域の企業や個人のサポーター会員の皆様のお力によるところが大きいわけです。昨今、経済状況が厳しいなかにあっても、皆様には当社を継続してご支援いただき、本当に感謝しています。
また、昨年は公式戦1試合平均で1、600人のお客様にお越しいただきました。これも私どもにとって何よりの励ましとなっています。
次の目標J2昇格へ向けた課題
― JFLでの活躍も期待しています。今後の目標と課題について教えてください。
市川 トップチームの最大の目標は、やはりJ2を目指すことです。それにはいくつかの課題があります。まずチームの力をつけることです。せっかく昇格を果たしたのに、リーグで下位になれば地域リーグへ降格してしまいます。年間34試合をしっかり戦い抜けるようチームを補強します。そしてチームを強くするには、株式会社長野パルセイロ・アスレチッククラブ自体が、会社として財務面でも組織的にも安定し、経営を続けていくことです。
一方、この地域におけるファン、サポーター、サッカーの理解者を増やしていくことも大切です。ファン層の底辺拡大に向けて、地域でのスポーツ振興活動もこれまで以上に努めていきます。
あとは大きな課題としまして、スタジアムの整備があります。J2に上がるには、観客席が固定席の数で1万席必要とされています。私どもだけでできる問題ではありませんので、行政に協力をお願いしていきます。その場合、市民の皆様の支援が大きな鍵となりますので、ここでもこの地域における盛り上がりが大切になってきます。
サポーターを増やしていくための具体的な活動は、これから随時企画・実施していきます。繰り返しになりますが、まずファンの皆さんに恥ずかしくないプレーをするチームにすることです。トップチームに限らず、レディースも含め普段の強化活動に努めます。また、北信一帯の小学生チームによるリーグ戦「ビエイラ杯」の開催などを通じ、地域のサッカー熱が盛り上がるよう土壌づくりも進めていきます。
市民の皆様には、ぜひ競技場へ足を運んでいただきたくお願いします。計34試合のうち半分の17試合はホームでの開催になります。私たちのホームグラウンドの南長野総合球技場はサッカー専用スタジアムなので、ピッチでプレーする選手が間近に見え、とても迫力があります。一度観に来ていただくと、きっとサッカーを好きになっていただけるはずです。
J1には、アルビレックス新潟やモンテディオ山形といった地域密着型のチームのお手本があります。特にアルビレックスは、観客動員数が浦和レッズに次いで2番目という素晴らしいチームです。地方のチームがJ1で活躍できるのは、チームが地域に浸透し、チームを支えるファンの底辺が広く、またそうしたチームづくりをしてきたからです。JFLの先輩である松本山雅さんも、お客さんの数はJFLの中でも有数で、地域全体にもサッカーファンがたくさんいらっしゃいます。
長野パルセイロも、老若男女問わず皆さんに観ていただき、そして楽しんでいただけるチームにしていきたいものです。これからも応援よろしくお願いします。
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