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2011年1月号 No.750 |
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企業にとっても
市民の皆さんにとっても
存在意義のある長野商工会議所に
中小企業支援も、まちづくり・観光振興も、そして、工業の振興も、長野商工会議所が取り組むテーマはどれも重要なものばかりです。地域の皆様から、頼りにされるよう長野市の経済の振興にリーダーシップを発揮してまいります。会議所がその使命感をもって、目標に向かって挑戦をしていけば、必ず大きな成果を生むと私は信じています。
民間の立場から
積極的な提言活動を
―― 加藤会頭2期目がスタートしました。新年にあたり抱負をお聞かせください。
加藤
3年前、私は会頭に就任して、中小企業のため、市民のために「行動し、発信し、結果を出す」をスローガンに掲げました。そして、長野商工会議所への「期待と信頼」に応えるために、さまざまな事業に取り組んできました。今改めて初心に返り、長野市の発展のために一生懸命努めてまいります。
私は、地域の振興には民の商工会議所と、官の長野市が、互いの立場を自覚・理解しながら協働していくことが重要であると考えています。長野市だけで事を運ぶよりも両者が目標を共有し、お互いの役割を明確にして補完し合うことの方が、より効果的と考えます。これまでに、長野市長をはじめ市の幹部と定期的に懇談を重ね、議論を進めてまいりました。今後も、市の発展にとって大事なことを、民間の立場から積極的に提言・要望していきます。
そのために、商工会議所の業種別の部会活動に力を入れていきたいと考えています。しかし、まだまだ提言力は十分ではありません。今期は、より問題意識を持って活動を展開します。また、経営者協会、商工会、中央会、法人会、商店会連合会、青年会議所など他の経済団体とも連携を図りながら、効果的な提言活動をしていきます。
私たち商工会議所が取り組んでいるテーマは、相当なエネルギーが要るものばかりです。しかし、目標に向かって熱意をもって取り組めば、確実に結果がついてくると考えています。
長野市全体のあるべき姿を
描くことが大切
― 今後、商工会議所が取り組む課題について、具体的なテーマごとにお話しいただけますか。
加藤 “まちづくり”では、個々の問題も重要ですが、まず活力あふれる地域のあるべき姿を描くことが大切です。長野市では、今年は「松代イヤー」、来年は「篠ノ井イヤー」といったように、市全体を見渡した“まちづくりと観光の拠点づくり”が進んでいます。平成21年の善光寺御開帳では、その象徴ともいえる松代地区の回向柱の寄進を古式豊かに行った受け入れと、また史上初めて行われた篠ノ井地区の篠ノ井大獅子の奉納行事によって、長野市民としての一体感が高まりました。私は、こうした市民の連帯感をさらに盛り上げていきたいと思います。
また、中心市街地の再開発には、まず表参道の整備が重要です。幸い長野青年会議所が提言した「表参道の石畳化」を受けて市が動き始めました。これに続き商工会議所では、セントラルスクゥエアをオリンピックメモリアルとして残せるよう提言を進めるほか、善光寺阿弥陀如来さまの四十八願に因んだ48基すべての灯籠を完成させ、七福神を巡るコースに合わせて表参道を歩いて楽しんでもらうための仕掛けが課題だと思います。
2014年には、北陸新幹線が金沢まで開通しますが、長野駅を善光寺表参道の起点として「仏都に相応しい駅舎」に整備すること、北陸新幹線の名称を「長野北陸新幹線」にすることをJR東日本に要望すると共に、長野市にも陳情要望していきます。この新幹線の延伸は、長野市の観光にとっても大きなチャンスと考えています。戸隠がパワースポット人気で賑わいましたが、これを一過性のものとするのではなく、リピーターを増やしていく工夫が大切です。長野県は、自然の豊かさや神秘性に加え、全国に誇る長寿県でもあります。私はこの“健康”をキーワードとした観光振興も考えたいと思います。いずれにしても、長野駅に寄っていきたいと思ってもらうための魅力づくりの議論を深めていく必要があります。かつては、京都や高山と並び称された長野祇園祭が、市民の力で毎年開催できるようになれば本当に素晴らしいですね。私は権堂を県内外のご当地グルメが楽しめる食の街にするのも一案だと考えています。
他方、新幹線延伸後の並行在来線問題については、長野・上越地域連携協議会などを通じて、望ましい方向をしっかり議論し、関係各所に提言していきます。
また私は、松本・長野政経懇談会で培われた松本市と長野市の絆をさらに強固にしていくことも大きなテーマと考えています。「信州まつもと空港」は先頃、新たに松本―静岡便が就航しました。これによって、長野は「静岡空港」を介して国内外の多くの地域と繋がりました。「信州まつもと空港」の利用促進に、これまで長野はどちらかというと応援する、つまり第三者的な立場でしたが、これからは長野も主役になり、静岡経由で長野から世界へ、世界から長野へ人を呼び込む戦略が立案できます。これは今後インバウンドにも大きく貢献するかもしれません。
急激な円高の影響で工業振興は大変厳しい環境に置かれていますが、今回工業界から樺嶋製作所の中嶋社長が副会頭に就任しましたので、会議所として、工業振興にはこれまで以上に力を入れていきます。この10年で、長野市の工業出荷額は県内で4番目となってしまいました。これを浮上させるためには医療や健康、農業分野などで、持っている工業技術を生かし、付加価値の高い製品を生み出せればと思います。
会員の皆様のニーズに
応えられる商工会議所に
― さまざまな事業を実施するうえで、商工会議所組織の活性化も重要ですね。
加藤 もちろんです。商工会議所は、中小企業のためのサービス業です。さまざまなニーズに応えていくことが基本です。私たちの使命は、地域の企業にとっても、市民の皆様にとっても、なくてはならない存在になることです。職員全員がその使命感に燃えて毎日の業務にあたってほしいと思います。
平成21年4月から中小零細企業の要望に応えて相談時間を延長しました。今市内の企業数は減少傾向にあり、商工会議所の経営改善のアドバイスや創業支援の重要性はますます高まっていますので、商工会議所の職員はさらにスキルアップをして、会員の皆様のニーズにきちんと応えられるようにしていきます。
先のえびす講煙火大会では、「えびす講煙火大会」を、名実ともに“日本一美しい晩秋の花火”にしたいと、会議所が組織を挙げて進めた結果、県内外の430名を超える皆様からの「個人協賛」と、「協賛企業」の増加、また今年新たに設けたプレミアム席をはじめ個人観覧席の完売など、皆様から多大なご協力をいただくことができました。そしてそれが大きな力となり、この厳しい経済情勢の中、前回より3割増しの1万発の花火を打ち上げることができました。晩秋の澄み切った夜空にひときわ映え、これほど豪勢に大玉が上がる花火大会は他にないと思います。「長野えびす講煙火大会」は今年で一気に知名度が上がったと考えています。現に県内外から賞賛の手紙や電話、メールなどをいただき改めて自信を深めました。来年は、このえびす講煙火大会を核とした観光プランもどんどん生まれるでしょう。
今後、長野商工会議所は、これらの成功体験をさまざまな事業に繋げ、地域経済の発展や観光振興に果たすべき役割を自覚して、役職員一丸となって進んでまいりたいと思います。
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