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2010年12月号 No.749 |
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人を思い合うモラルをもって
市民の皆さんと一緒に考えながら
まちの未来に価値ある運動をしていきます
青年会議所の大切な運動の一つであるまちづくりでは、地域の皆さんと一緒に考えながら、地域にとっての価値をともに創り上げていきます。また、将来にわたって活力ある長野にするためにも、このまちが大好きな子どもたちを増やしていきたいですね。とにかくどんな事業でも、青年会議所のメンバーたるプライドと、人を思うモラルを忘れずに、取り組んでいきたいと思います。
市民の皆さんとの
話し合いを大切に
―― 長野青年会議所(以下長野JC)理事長就任にあたっての抱負をお聞かせください。
加藤
地域の皆さんから求められていることは何なのか、そのことをいつも念頭に置いて事業を展開していけたらと考えます。
JCは自己研鑽と社会への貢献を理念とします。だからここの活動は、何より社会人としてのモラルに基づくべきだと私は思います。モラルとは、たとえば人の想いを汲むことです。今の時代、個性を生かすことばかり優先され、ややもすると他人への気遣い、心配りが疎かになることがあります。そういう共同体は居心地が悪いですよね。
JCがまちづくりに取り組むときも、このまちにふさわしいまちづくりとはどんなものなのか、住民の皆さんと一緒に考えながら進めていくことが大切です。その過程で、私たちも含め地域に暮らす人すべてが、地域のことをもっと深く知ることができたら、さらに次のステップへと進めるのではないでしょうか。
これまでもまちづくりについては、JCからさまざまな提案をさせていただき、一定の成果を収めてきました。一方で、まちづくりに寄せられる地域の声を、もしかしたら私たちは正確に取り上げられなかったかもしれないという懸念もあります。といいますのも、地域で実際にまちづくりに携わっている皆さんの男女比はほぼ半々なのに、JCの中は圧倒的に男性会員が多いのです。長野の場合ですと268人いる会員のうち女性は20人ほどです。ですから、住民の皆さんの想いを確かにまちづくりに反映させるために、地域における男性の声ばかりでなく、女性の声をもっと拾っていこうという機運が高まるなか、私が次期理事長を仰せつかったことに責任の重さを感じます。ただ、女性だからと意識し過ぎることなく、市民の皆さんとの話し合いを大切にしていきたいと考えます。
もうひとつ。長野では昨年、アジアの青年会議所のメンバー1万人を迎えて国際会議を開催しました。まちづくりには、その経験も大いに活かしていけたらと考えています。
地域の将来にとっての
価値を残すこと
― JCの行動力に地域は期待していると思うのですが。
加藤 ありがたいことです。気力・体力ともに充実した若い世代が集まり、単年度制でスピード感をもって事業をしているため、実行力はあると思います。そのパワーに加え、地域にとって価値あるものを、一過性のものでなく継続的視点をもって残すことが、私たちに求められているのだと思います。
実は、長野JCには昨年新たに65人の会員が加わりました。彼らも含め会員は皆、自分を高めたいと願い、自分の会社に閉じこもるのではなく、自ら外に出て他から刺激を得ながら、地域をよくしたい、自分の会社もよくしたいと願っています。青年会議所と聞けば、サロン的なものを想像される方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな余裕はありません。信念をもって活動をしている人ばかりですよ。
ここでいろいろな人と出会い、さまざまなものの見方を学び、仲間のスキルの高さ、真剣な努力に大いに刺激されます。また、JCでそれなりの役に就くことで、組織を見渡す視座も自然と身に付いていきます。私自身、JCでの経験は全部仕事に役立っていて、JCに育てられていることに本当に感謝しています。
今後は、30歳前後の若い人が、どんどん会員になってもらえたらと思います。早く参加すればそれだけ、学べることもたくさんありますから。
市民」の皆さんとの間で
感動が伝播する年に
― これからの長野JCの事業について、お考えのことをお聞かせください。
加藤 現在、長野JCには18の委員会があり、各々メンバーがテーマに取り組んでいます。中心市街地活性化は、長野市や長野商工会議所でもさまざまな取り組みをされているたいへん重要なテーマの一つです。長野駅から善光寺へと至る道は、散策するにはとても魅力的な道ですよね。ここを歩く人がもっと増えると、長野は目に見えて元気になります。市や商工会議所からもいろいろなアイデアをお借りしながら、JCとしてできることを探っていきます。
合併により新長野市が誕生し、私たちは今まで以上にすばらしい資産を得ることができました。けれど、残念ながらそのすばらしさがもう一つ伝わっていない気がします。長野市に暮らす私たちは、住んでいるこの場所のことをもっとよく知り、長野の魅力について自分たちで意識し合うべきです。知ることができれば、県外からお越しになるお客様を案内できます。おもてなしの向上にもつながります。
だから、まず市域に住んでいる人に向けて、長野の魅力を伝える機会をつくったらどうでしょう。たとえば、中央通りでミニイベントを開くなどすれば、中心市街地も賑わいますし、市域全体の一体感も醸成されると思うのです。
新幹線問題に関しては、新幹線ルートにある他のJCと連携したフォーラムを開催したいと思います。新幹線延伸が長野にとってマイナスではなくプラスになるような、ワクワクする発想が次々に生まれる場にぜひしたいですね。
恒例になりました灯明まつりと長野びんずるについては、各実行委員会が中心になり、地域の皆さん、観光客の皆さんにより楽しんでいただけるよう知恵を絞っています。せっかくのお祭りですから、関わるすべての皆さんから「やってよかったね」と言っていただけるように、これまで以上に思いやりのある心をもって取り組めたらと思います。
JCが発信する体験プログラム「信州里山塾」では、身近な自然環境について楽しみながら学ぶ機会をもっと提供していきます。子どもたちは、自然に囲まれた環境に出かけるだけで、次々に新しい発見をします。まずは長野のこのすばらしい自然を体で感じてもらい、その尊さを知ってもらうこと。それが保全につながっていく、そんな気づきを促す活動になればと願っています。
長野を愛する若者を増やすことも大事な務めです。私は会社の採用の現場で、長野が大好きな学生がたくさん戻ってきてくれたらいいなと感じています。長野JCでは出張先生と題し、メンバーが学校へ出かけて子どもたちにさまざまな体験談を話しています。そうした機会を通じて長野の魅力をもっと伝え、彼らが大人になったとき、このまちの活力の源になってくれたらと願っています。
できることはたくさんあります。市民の皆さんとの間に感動が伝播する喜びを感じられるような2011年にしたいですね。
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