CCI

   2010年 11月号 No.748

バス乗務に誇りと喜び
今日も笑顔で心優しく安全運転!


橋本 勝ヱさん
奈味さん

長電バス株式会社 バス乗務員






 長野市街地を走るバスの運転席に、乗務員として最初に座った女性のひとりが長電バスの橋本勝ヱさんです。そして、その姿に憧れてバス乗務員となったのが、娘の奈味さん。母娘であり、職場の先輩、後輩でもあるふたりに共通するのは「バス乗務員の仕事が大好き」という思い。笑顔とこまやかさを持ち味に、今日も安全運転に努めています。

自分らしい仕事に就いて
自立したい

 橋本勝ヱさんが大型二種免許を取得するため自動車学校へ通ったのは、今から十数年前。子育ての時期を終え、仕事に就いて自立することを目標に、「いつかどこかで生かせる日が来る」と信じ、あえて大型二種の取得をめざしました。「人とは違う分野でプロになりたい」と、自分らしさにこだわっての決断でした。
 当時、北信地方ではバス乗務員はまだ男性だけの職業。「免許を取得したら、自分から売り込みに行こう」と決めていた勝ヱさんに、長野初の女性バス乗務員を採用するという幸運な知らせが届きます。北信エリアで初めて誕生した5人の女性乗務員のひとりとしてバス・デビューした勝ヱさん。以来11年にわたり、長電バスの顔として乗務に携わってきました。
 「運転中はお客様の命をお預かりしているので、常に緊張の連続です。でも、そのお客様が『ありがとう』とか『がんばれよ』とか、何気ない言葉やしぐさで元気をくださる。私はこの仕事が大好きなんだと思いながら日々を過ごし、気がつくと11年が経っていたという感じです」。



生き生き、きびきび、
働く母に憧れて



▲会社では「先輩」、「ジュニア」と呼び合う橋本さん母娘。

 好きな仕事にはつらつと打ち込み、常に明るく生き生きとした母の姿を、娘の奈味さんはまぶしく感じていたといいます。彼女がOLを辞め、母と同じ道を歩む決意をしたのが約3年前。今では長電バスの中堅女性乗務員として、母を「先輩」と呼ぶ毎日です。
 「母は会社でもやっぱり生き生きしていました。娘として頼もしく思うのはもちろんですが、仕事の先輩としても信頼できる存在です」。
 勝ヱさんが前向きに資格取得や仕事に取り組んできたように、奈味さんも自らの成長にとても前向きです。「中途半端な気持ちなら、はじめからやめておきなさい」と、娘の挑戦を案じながら見守ってきた勝ヱさんも、最近は頼もしく感じることがあるのだとか。
 「いつか母を越える乗務員になりたい」。はにかみながら語ってくれた奈味さんの夢です。



バスはエコ時代の
優しい乗り物


▲この10月に3台のハイブリッド車両を追加導入し環境対応をさらに強化。
 地球にも人にも優しい公共交通機関として、バスの存在が改めて注目されるなか、長電バスではハイブリッド車両を積極的に導入し、個々の乗務員もエコドライブを励行するなど、環境にやさしい取り組みを進めています。
 「信号でエンジンを切ると、『エンストかい』って、心配されちゃうこともありますが(笑)、小さなエコの積み重ねが大事と思ってがんばっています。多くの皆さんが、もっともっとバスに乗ってくださるといいですね」と勝ヱさん。「お客様が心地よくご乗車になれるよう、またもっと利用しやすいバスにできるよう、知恵をしぼり、工夫を重ねていきたいと思います」と奈味さん。
 橋本さん母娘をはじめ乗務員の方々の笑顔も、バスの乗り心地を向上させる大切な要素に違いありません。。




企業名:長電バス株式会社(長野電鉄グループ)
創業:
大正9(1920)年 長野電鉄株式会社創立
昭和2(1927)年 長野電鉄株式会社 バス事業スタート
平成7(1995)年 長電バス株式会社設立
所在地:長野市大字村山471-1
TEL:026-295-8008

全国でも珍しい母娘そろってのバス乗務員。母の勝ヱさんは北信地域で最初の女性バス乗務員として活躍し、10年が経過した。娘の奈味さんは母が働く姿を見て同じ道を選択。バス乗務員となって3年目を迎えようとしている。



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