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2010年 5月号 No.742 |
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見せろ!“藩士”の心意気
人にやさしい人力車、松代を駆ける
倉田 博憲さん
〜ロマンとふれあいの人力車〜
信濃の國 松代藩 藩主(代表)
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「松代の役に立とうや!」と、町内で事業を営む仲間たちが、体力と心意気と資金を提供し合って始めた「ロマンとふれあいの人力車」事業。地域の賑わいを願う熱い思いと遊び心に支えられた独自の取り組みは、20年にわたる継続的な活動となり、全国的にも希少なモデルとして注目されています。春、今年も“藩士”たちの活躍が始まりました。
「松代の役に立とうや!」
松代城が築城450年を迎える今年、松代では、城下町の散策や文化財での“遊学”を楽しむ観光メニューが多彩に予定されています。中でも人気が高いのが、日曜・祝日に運行される人力車での城下町めぐり。平成2(1990)年にスタートし、いまや松代名物のひとつとして全国的にも注目される存在です。
実はこの人力車、行政や商店街等の主導ではなく、地元で事業を営む有志の皆さんが企画、出資、運営まですべてを行っています。代表の倉田博憲さんをはじめメンバーの職業は床屋、花屋、菓子舗、建築資材会社、繊維工場、印刷工場など多岐にわたります。意気盛んな若手経営者時代に、「地元のために何か役に立とう」と集まり、活動を始めた当初の仲間たちが、20年を経た今も同じ情熱を持って取り組んでいるのです。
心意気と笑顔の“松代藩士”たち

▲“車夫とガイド役の2人体制が「信濃の國 松代藩」の特長。介添えや撮影もでき、「人にやさしい人力車」と好評です。
(写真提供:たびネット信州)
地域のにぎわいと観光振興に貢献しようと、倉田さんたちは、自ら観光客を案内して城下町をめぐるガイド事業に着手しました。松代ゆかりの童謡『おさるのかごや』にちなむ駕籠が候補に挙がりましたが、体力の壁を前に断念。城下町らしい風情があり、乗車客とコミュニケーションを取りやすい人力車に定め、仲間14名の均等出資で「明治39年型」の新車をあつらえました。その時の14名は誰ひとり欠けることなく今も現役車夫として活躍しています。
「命名も、地元PRを考えて『信濃の國 松代藩』としました。観光客に勧誘はしないし、料金も格安。儲かる事業ではありませんが、自分たちのやる気と心意気で20年続いてきました」と、倉田さん。「1に身体を出す、2に金を出す、3番目に口を出す」というユニークな『松代藩三原則』にも、心意気がうかがえます。“藩士”は現在26名。新人には安全運行と楽しいガイドを習得するまで見習い期間を設け、また休業期間には勉強会を開くなど、メリハリある活動が継続を支えています。
ところで倉田さんの肩書きは、なんと「藩主」。ほかの皆さんも江戸風の肩書きをお持ちとか。そんな遊び心も、活動継続の秘訣のようです。
地元に根ざし
皆から愛される存在に

▲結婚式のアトラクションにも引っ張りだこの“松代藩士”たち。この日は地元信州松代ロイヤルホテルでのデモンストレーションに参集しました。
倉田さんたちは常に2人体制で活動し、障害のある方やお年寄りに手を貸したり、交通監視をしたりと、利用者にやさしい運行に徹しています。それぞれが普段は地元で仕事をしていることもあり、道中や停車する先々で、土地の人からあいさつやねぎらいの声が。それがまた利用者の安心と信頼につながり、リピーターや口コミの利用者が後を絶ちません。松代に生まれ育ったベテラン車夫たちの、地域の生活文化に根ざした案内も人気の秘密です。
「ロマンとふれあい」というキャッチフレーズそのままの、やさしさあふれる松代の人力車。21年目の今年も軽やかに町内をめぐっています。
営業期間:4〜11月初旬
営業日:日曜・祝日
営業時間:9時〜16時(雨天中止)
乗車場所:真田宝物館前
コース:
○観光/約30分で旧松代藩の主な観光スポットをガイド付きでめぐる「松代藩体験コース」(2人乗り1台3,000円)をはじめ、5分程度の記念乗車から1時間以上のロングコースまで希望に応じた設定が可能。
○お宮参り、七五三、結婚式なども好評(松代町外への出張もあり、日曜・祝日外はご相談を)
○松代城築城450年記念特別企画「松代藩体験コース」が2,500円
(4〜5月、8〜10月の日曜・祝日)
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企業名:信濃の國 松代藩
創業:平成2年(1990)年
所在地:長野市松代町松代477(旅館 定鑑堂)
TEL:026-278-2045
会計事務所に勤務するかたわら、松代名物の人力車ガイド「信濃の國松代藩」の“藩主(代表)”として、仲間たちとともに活動を支えている。また、全国商工会議所青年部連合会、昭和60年度の幹事を務めた。 |
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