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2009年12月号 No.737 |
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「自他敬愛」の精神を原動力に
ふるさと長野の地域振興を本気で考え
体当たりで取り組んでいきます
今年JCI ASPAC*長野大会を開催して改めて気付かされたことは、この長野が本当にすばらしいまちだということです。まちづくりは、ここに暮らしていることに感謝して、人も自分もまちも心から大切にすることから始まります。だから、私たち長野青年会議所は「自他敬愛」をテーマに掲げ、未来への希望をもって、ふるさと長野の地域振興に本気で取り組んでいきます。
*国際青年会議所アジア太平洋エリア会議の略。
地域から頼りにされる
「草の根」の活動を
―― 青年会議所の活動についてあまり馴染みのない方のために、その概要を教えていただけますか。
山本 長野青年会議所(以下長野JC)は、次代のリーダーとしての責任感をもった長野市近郊の20歳から40歳のメンバーで構成され、現在約250名が所属しています。活動としては、まちづくり、青少年育成、環境、福祉、国際交流などの分野で、地域振興のお役に立つ「草の根」の取り組みをしています。市民の皆さまととりわけ関わりの深いものには、2月の「長野灯明まつり」、8月の「長野びんずる」があります。また、善光寺の世界遺産登録を目指した活動についても、長野JCが事務局となって取り組ませていただいています。
JCの組織は、毎年理事長、副理事長が代わりますから、その年の理事長の考え方、方針をもとに皆で知恵を出し合いながら、その年どしで特色ある事業が展開されることも特徴です。
これまでJCの存在が、いまひとつ地域の皆さまから遠かったのは事実です。それはメンバーがJC活動で学んだことを、会社や家族にきちんとフィードバックしてこなかったからだと思います。JC活動で学んだことは、自分のいちばん身近なところに還元していく。自分の商売に役立て、会社の業績で実を上げてみせるべきです。そうしてこそ、家族も社員も地域の皆さまもJC活動を応援してくれ、頼りになる組織として認めてくださると思います。
「自給自足のまち長野」を
目指して
― 山本さんは、来年1月新理事長に就任されます。どんな事業展開をお考えですか。
山本 2010年度は、他人も自分も社会も大切にしていく社会の実現を目指し、「自他敬愛」をスローガンとしました。今年ASPAC長野大会を開催させていただいた折、世界各国からお見えになったお客さまが、口々におっしゃったことがあります。「あなたはこんなにすばらしい長野というまちに暮らしていることに感謝していますか」。いつも当たり前に感じているこのまちの自然も歴史も文化もインフラも、かけがえのない尊いものなのです。まちづくりの第一歩は、このまちに感謝し、人がお互いをたたえ合うことから始まります。我々長野JCのメンバーは、自らのスキルを高めながら、率先してまちのため、人のため、家族のため、会社のために頑張っていきたいものです。
柱となる事業として、まず「自給自足のまち長野」を掲げていきます。ASPACのPRで2007年に佐渡JCを訪問したとき、佐渡島の水田の多さに驚き、この島の稲作について聞いたところ、「佐渡島全体で年間3万4千トンの米が収穫でき、島民6万3千人分の消費量は確実にカバーできます。佐渡は米だけで言えば自給自足が可能です」との答えが返ってきました。しかもその米はとてもおいしいブランド米だそうです。これには衝撃を受けました。
では長野はどうなのだろう。長野県のカロリーベースの食料自給率は53%です。未来を担う子供たちのことを考えると、このままでいいのでしょうか。市内には多くの休耕田が存在し、中山間地の農業は過疎化、高齢化が進んでいます。食料政策や産業振興、さらに環境や福祉にとっても、自給自足は大きな鍵となります。我々は経済人として、親として、まちづくりを語る団体として、これに積極的に関わっていくべきです。
たとえば、子供たちが参加する里山塾的なものをつくり、農業体験をしてもらうのもいいでしょう。農業という仕事の尊さを学び、お年寄りと交流する貴重な機会となります。長野の食材を活かした「MADE IN NAGANO」的な店舗もできたらいいですね。そして最終的には、長野で暮らせば、食べるものには困らない、そんなまちにしていきたいと思います。
まちの魅力を再評価し、
磨きをかけよう
― 国際交流やまちづくりなどについてはいかがでしょう。
山本 国際交流につきましては、来年大阪で国際青年会議所世界会議が開催されますので、ASPAC長野大会でさまざまな方面から頂戴したご恩に報いるためにも、大阪JCにできる限りの協力をさせていただきます。また、来年のASPACはシンガポールで開催されますので、こちらにも多くのメンバーでお伺いをし支援をさせていただきます。
長野JCは韓国のソウル江北JCと姉妹JCとして提携し、毎年交互に両国の子供たちを受け入れる交流を継続しています。今年は長野の子供がソウルに行く番で、この事業がちょうど20年の節目となります。子供たちの思い出に残る企画ができたらと考えています。
まちづくりについては、長野のまちの魅力の再評価を精力的にやってまいります。2014年、長野から金沢まで新幹線が開通します。長野が単なる通過点になってしまうのではと危惧する声がありますが、長野は全国いや世界の皆さまから、歴史と文化と自然と人情を備えたまちとして高く評価される魅力を存分にもっています。我々自身が長野が本来もっている魅力に気づいていないのです。まちの魅力を丹念に掘り起こし磨き続けていけば、必ずや大勢の方にお見えいただけます。新幹線延長を、我々若い人材がまちづくりを見直す大きなチャンスと捉え、現実的で地道な活動をしていきます。
継続しているイベントも、我々自身がまず長野のよさを自覚し、お客さまにそれを喜んでいただく機会としたいものです。2月に行う灯明まつりは、冬の長野の風情と人情を静かに感じていただくお祭りとして位置付けたいと考えています。灯明まつりには、さまざまな年齢層の方がお見えになりますが、メインは50代60代の方です。今年はこうした方々に訴求する企画を前面に出していきます。たとえば仲見世の店ごとに趣向を凝らした味噌汁を出すのも一案です。心も身体も温めてくれる熱い味噌汁を飲みながら、雪のちらちらと舞う夜の長野の風情を楽しんでいただくわけです。
長野びんずるは来年40年目となります。歴史と伝統を継承しつつ、長野市中の人に集まっていただけるよう、とにかく楽しいびんずるにしたいと考えています。
これから一年間、ふるさと長野の地域振興に本気で取り組んでまいります。よろしくお願い申し上げます。
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