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2009年11月号 No.736 |
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商売に夢と情熱をもって
挑戦できる環境づくりに向け
皆で知恵を出し合いましょう
今年は、善光寺御開帳をはじめ、長野市でビッグイベントが重なり、たくさんのお客様がこの地域を訪れました。長野の商業振興にとって大きな契機になったと思います。
今後も中心市街地活性化は商業振興にとって最重要課題のひとつです。お客様の視点を大切にして、さまざまな分野の協働により長野らしいまちづくりを進めていけたらと考えます。
今年のえびす講煙火大会もご期待ください
―― 宮内会長は商工会議所の商業振興委員長をお務めですが、まず11月23日(月・祝)に開催される長野えびす講煙火大会について、意気込みをお聞かせください。
宮内 えびす講煙火大会は、明治32年より始まり、今年で104回目を迎えます。諏訪湖の花火大会も戦後からの開催ですので、善光寺の門前町として発展した長野にふさわしい歴史と伝統ある花火大会だと言えます。また、晩秋に開催される花火大会というのも珍しく、澄みきった秋の夜空を彩る花火は、日本でいちばん美しいとも賞され、市内はもとより県内外からも大勢の方がお見えになります。昨年、一昨年ともに32万人の観覧者を数えました。今年はそれ以上の皆さんに楽しんでいただきたいと願っています。
昨年秋以来100年に一度の大不況と言われています。最近、景気は底を打ったとの報道もありましたが、回復を私たちが肌で感じるにはまだ時間がかかると思われます。不景気の煽りを受け、この夏も全国各地の花火大会が中止されたり、規模が縮小されたりしました。しかし、えびす講煙火大会につきましては、関係先や地域企業の皆様のこれまでと変わらぬご支援のおかげで、今年も盛大に開催できます。大変ありがたく、改めて御礼申し上げます。
今年は、昨年を上回る数の花火を打ち上げる予定です。毎年好評を博しているミュージックスターマイン、ワイドスターマインは、さらに進化してより大きな感動を与えてくれるはずです。さらに、恒例となりました新作花火コンテストも同時開催し、全国屈指の煙火師が、長野の夜空でそのアイデアと技術を競います。こちらも見逃せません。そして、煙火大会終了後には、長野えびす講諸行事に関係する写真コンテストも例年通り実施します。
えびす講煙火大会は、昔から出世花火と言われていますので、長野の商業振興に勢いをつける意味で一助を担っていることと思います。
目指すのは、多機能でコンパクトなまち
― 長野市では数々のイベントが行われましたが、これらに対してどう思われましたか。
宮内 今年度に特徴的なこととして、善光寺御開帳、JCI‐ASPAC、全国商工会議所女性会連合会長野全国大会などさまざまな行事が開催されました。こうしたビッグイベントには、日本各地、海外からたくさんのお客様がお見えになりますので、お客様に長野ファンになっていただくのにも、また観光産業・サービス産業のスキルアップにも絶好の機会でした。
― 商業振興にとって重要なテーマは中心市街地の活性化と聞いておりますが、長野市に限らずなぜ中心市街地は活力を失ってしまったのでしょうか。
宮内 第一に、モータリゼーションの発達で、日常の行動がマイカー主体になりました。第二に購買動向の変化を察知したスーパーやレストラン、そして多種にわたる量販店や専門店が店舗を郊外へとシフトしました。第三に、買い物だけでなく住居そのものもすでに郊外の住宅地に移転しています。こうした過程の中で、次第にお客様は中心市街地での買い物を不便に感じるようになりました。
このような現況の中で、株式会社まちづくり長野や商工会議所などが中心となり、街の利便性を高め、賑わいを取り戻すことを目的に「とまと食品館」や「ぱてぃお大門」などがオープンしたことは街のために一定の成果があったと感じます。
しかし、一度市街地から出て行った大型店や専門店は、なかなか戻ってこないのが現状です。売り場面積や駐車場確保等の問題があり、投資に見合う効果を認めないからでしょう。
― ではどうしたらいいのでしょう。
宮内 まず私たちが念頭に置くべきは、商業における街の魅力とは、発信する側が判断するものでなく、お客様が判断するものだと思います。これを踏まえた上で、個々の商店が夢と情熱をもって切磋琢磨し、商工会議所もこれを支援してつながりのある商店街を形成することでしょう。
もちろん、個店の努力だけでは限界があります。その夢や情熱や努力を後押しするようなまちづくりプランが大事になります。たとえば、飲食やファッション、文化など業種別のカテゴリーを設けて街をゾーニングするのも一策です。一方で、若者からお年寄りまで、幅広い世代が集まりたくなる要素をどう街に落とし込んでいくかが課題です。長野市は長い歴史と文化が根付いた街です。新しいものと古いもの、その一方に偏ることなく、融合や棲み分けをうまくしていくことが、街に賑わいを呼び戻すことが出来るのではないでしょうか。
そんな「多機能でコンパクトな都市」を目指し、さまざまな分野が協働していくべきだと考えます。
この商売が好きだから
挑戦し続けられる
― 宮内会長が創業したロン都は、平成19年に創立40周年を迎えられました。会社経営でいちばん大切になさってきたことは何ですか。
宮内 挑戦し続けることです。どんな商売でも変わってはいけない本質があります。そこを堅守しつつ、移り変わる時代のトレンドを嗅ぎつけ先を見て行動すること、それが挑戦です。
私の両親は、千曲市土口で衣料品から菓子までいろいろ扱うよろずやを営んでいました。小さな商いでしたが、村の人が喜んでくれることに両親は誇りをもっていました。その姿を見て育った私は、洋服が好きだったこともあり、将来服飾関係の店を持ちたいと考えていました。昭和39年に屋代駅前に小さな店を出し、42年にはこれを会社にして、翌年には念願だった長野市1号店をオープンさせることができました。創業から現在まで、いつも前を向いて新たな夢を追いかけていたように思います。一つ夢が叶うと、すぐに次の挑戦が始まりました。
この道ひと筋に専念してきましたが、小売業は「時代対応業」であり「顧客満足」そのものを売るのが仕事であり原点です。私たちの仕事は、お客様に喜びをお届けする素敵な商売です。その喜びをもっと多くの人にお届けしたい、その思いに支えられて今日の私があります。
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