| |
2009年9月号 No.734 |
|
女性ならではの感性と発想、
仲間とのネットワークを通じて、
地域社会の発展に貢献します
来月4日・5日には、全国商工会議所女性会連合会全国大会が長野県で初めて開催されます。全国各地の女性会の皆さんが集まるまたとない機会ですので、長野県の魅力を精一杯アピールするつもりです。またこの大会を通じて、私どもも能力開発やネットワークづくりに努め、今後この地域をより豊かな社会になるよう力を尽くしていきたいと思います。
女性会連合会全国大会で
信州の魅力を発信
―― 来る9月4日・5日には、全国商工会議所女性会連合会の全国大会が長野市で開催されます。まず長野県商工会議所連合会女性会会長のお立場から、このイベントについてお聞かせください。
室賀 全国女性会が一堂に会する機会はそうあるものではありません。長野県では初めての開催ということもあり、県内女性会にとっても、そして長野県経済にとっても非常に大きなチャンスです。そこで、地域経済と女性会の発展への願いを込め、大会キャッチフレーズを「未来への風、さわやかに長野から」としました。
大会開催が具体的にどんなチャンスになるかと申しますと、まず長野県の観光振興です。4日にはメイン会場となるエムウェーブで大規模な長野県物産展を開きます。同日の懇親会では、おやきや信州サーモン、川上村のレタス、県産のくだもの、ワインや日本酒をお客様に味わっていただき、歓迎アトラクションではアルプホルンの演奏や木遣りの実演などもあります。さらに懇親会後は、灯明まつりで使用した切り絵の灯明をともし、その明かりで駐車場までご案内するという趣向です。
5日にはエクスカーションを実施します。大会に参加されるお客様に信州を満喫していただくのが目的で、北信濃から南信州まで8つのコースをご用意しました。県下各地の女性会が総力を挙げて、全国に信州の観光地としての魅力を大いに発信していくつもりです。
長野市は、オリンピックを機に高速交通網や立派な施設が整備されました。全国から3、300人ものお客様をスムーズにお迎えし、講演会や式典、懇親会など一切を行えるキャパシティーをもった会場が長野市にあるのはとてもありがたいことです。そして短い期間ではありますが、本大会やエクスカーションを通じて、長野市ばかりでなく、県内各地域に一定の経済効果がもたらされるものと考えています。
今大会は全国の女性会とネットワークをつくる貴重な機会でもあります。政治、経済、文化など様々な分野において、女性の参画が期待されている今、全国で活躍している皆様との交流により、互いの知識やノウハウを交換し、今後本県においても女性ならではの活動をより活発化させたいと考えています。
とりわけ、社会福祉活動、環境保全活動、国際交流活動など、今まで以上に女性の活躍が期待される分野において、現在何が問題になっており、女性の視点からどんな活動ができるのか、大いに意見交換したいですね。そして、こうした交流やネットワークづくりが、今後県内の女性若手経営者育成にもきっと役立っていくと期待しています。
女性ならではの視点を活かした
社会参画を
― 一方、長野商工会議所女性会としては、どんな活動をされているのですか。
室賀 今年度の事業は、今お話しした全国大会の準備のほかに、会員の資質向上、能力開発、経営ノウハウ蓄積のための研修会等の開催、地域の様々なイベントや長野事業継承支援センター事業への協力をはじめとする地域振興活動、あるいはフリーマーケット・義援金活動、レジ袋使用削減への協力、社会貢献活動などです。
たとえば研修会については、鷲澤長野市長を講師にお招きし、講演会・懇親会を開催しました。この事業は平成13年度から継続しているもので、すっかり女性会の恒例行事となりました。会員は市の情勢についてとても関心が高く、市長から直接お話をうかがえる機会をとても楽しみにしています。市長も私どもの想いに応えてくださって、懇切丁寧に説明いただき、会員からの提案・要望にも真剣に耳を傾けてくださっています。今年もおかげさまでとても実りある時間となりました。
社会貢献活動について昨年の事例を申し上げますと、中国四川大地震や岩手・宮城内陸地震の復興を支援するチャリティーバザーを行いました。バザーを通じて、会員の間で社会のために力を尽くす充実感と連帯感がより強まったと思います。
女性会を構成する会員は、職業も年齢も様々です。今後もこうした事業を通じて互いに知り合い親睦を深める中で、自分たちの視野を広げ、感性を磨き、さらに長野県および全国の女性会連合会、各地の女性会、長野商工会議所などとのネットワークを活用して、長野の発展に一層貢献できるよう力を尽くしていきます。
基本は味のいい七味唐辛子を
つくること
― 一人の経営者として、室賀さんが大切になされていることは何でしょうか。
室賀 八幡屋礒五郎の基本は、やはり七味唐辛子です。近年、唐辛子の味を生かした味噌やオイル、ぽん酢、チョコレートなど新しい商品も加わり、それぞれご好評いただいておりますが、私どもの商売でいちばん大事なのは、確かな品質の素材を使い、味のいい七味唐辛子をつくることだと思います。
初代より現在に至るまで、時代とともに世の中が求めるものをご提供しようと、代々の当主が努めてまいりましたが、品質が確かで味のいい七味唐辛子をつくるという基本は、いつの時代も変わりません。弊社では、当主としての最も重要な仕事は唐辛子選びです。どこの産地のどんな品種の唐辛子を使うかは、当主一人が決めます。また、素材の加工をはじめ製造工程は女性を中心に他の者が携わっても、七味唐辛子としての味を決めるのは、やはりその代の当主一人です。これも、質の高い商品づくりに責任をもって専念せよとの教えかと思うのです。
息子の代になって、七味唐辛子の素材を栽培する自社農場を始めたのも、時代の声に応えながら、いかに優れた商品をつくるかという基本の延長にあることでしょう。幸いこの地域では、七味唐辛子の素材のうち、陳皮となる蜜柑以外は栽培が可能です。自社農場が軌道に乗れば、素材の素性がより確かになり「信州の七味唐辛子」としての魅力もさらに高まると思います。また、休耕田での栽培が増えていくことで、中山間地の活性化に僅かなりともお役に立てると思っています。
どんな商売でも、それなくしてはその商売が成り立たなくなる「芯」のようなものがあると思います。これを見失うことなく、大事にしていくことが、とても大切なことだと私は信じています。
|
|