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2009年 3月号 No.728 |
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「おいしい店」「心地よい店」に
人は集まる
ノウハウ以前に、
「料理人の心」あり
村山 幸造さん
株式会社黒船 代表取締役社長
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効率、マニュアル、標準化…チェーン・ビジネス成功のキーワードとされるこれらの言葉は、村山さんが展開する「黒船」グループの店舗では、必ずしも優先順位が高いものではありません。ノウハウよりも「心」と「情熱」。「料理人」のこだわりがあるからこそ、各店舗が人々に愛され続けているのです。
「何のために」を常に心に

▲建物からメニュー、サービスまで、自分の思いを注ぎ込んで開業した2番目の店舗『舶来屋黒船』西尾張部店
村山幸造さんが自分の店を持ったのは25歳の時。厳しい親方の下で板前修業に明け暮れる中、独立の時期を自分で定めて目標とし、腕を磨き、資金を貯めての開業でした。日本料理の一流店でも生かせる腕で、しかも集客に有利とはいえないビル2階で、あえて「居酒屋」を開くことに驚く同業者も大勢いました。しかし村山さんは挑戦を恐れませんでした。「業態を問わずおいしい店が愛される時代になっている」との信念があったからです。
手書きのビラを配り、近隣の人々に声をかけての集客は決して楽ではありません。それだけに一人ひとりのお客様にかける「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」に心がこもります。修業時代、思わず包丁を向けてしまったことさえある親方の厳しさの真意も、改めて身にしみたといいます。この時、実感した「おいしさを喜んでいただく喜び」が、多店舗を運営する経営者となった今も変わらない、村山さんの心の支えです。
数千人のデータベースより
50人との密度が結果につながる

▲長野の素材を活かした味とスタッフの気持ちよい対応に、繰り返し訪れるファンが多い『舶来屋黒船』の店内
長野五輪に際し、店の目の前に国際放送センターが開設され、予想以上の繁盛が続いたのを機に、村山さんは2号店を開業。素材にこだわり、味を追求する料理人の心を失うことなく、「長野の食文化に新たな変化をもたらすきっかけになれたら」と、チェーン展開をスタートします。
地酒と創作料理の『黒船』に続き、「真田地鶏」が目玉の『鳥蔵』、そして飯山産の豚や国産牛のもつがウリの『豚一極』と、長野が誇る味を提供する店を次々にオープン。時代を先駆けるPRを展開して、地域や年代を超えた幅広い人々の支持を獲得してきました。
「でも結局、人の心に届くのは、人が手をかけたものなんですね」と、村山さん。マス媒体や数千件の顧客名簿を利用したPRより、わずか50人への「一言」のほうがリピート率が高いというのが、最近の実感だとか。お客様と心を通わせることを何より重視する村山さんの姿勢がうかがえます。
「思いやり運動」の伝播へ
長野青年会議所の総括副理事長としてもご活躍の村山さん。6月4日〜7日に長野青年会議所が主管となって開催する「2009JCI‐ASPAC長野大会(アジア大会)」の準備に奔走中です。今大会は、記念事業を通じ、日本独自の「OMOIYARI(思いやり)」の精神を、国内外へ広く伝えていくという大きな役割を担っています。村山さんのお客様に愛される店づくりの心は、地域のホスピタリティを高めていく上でも、大いに活かされそうです。
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村山 幸造
株式会社 黒船
(本社)長野市西尾張部1004-2
026-244-2551
http://www.kurofune-nagano.jp/
長野市の鮮魚店に生まれ、19歳で和食の板前修業の道に。25歳で独立し、居酒屋を開業。29歳で会社を設立し、長野の素材を生かした個性的な店舗を複数展開中。舶来屋黒船(若里店・西尾張部店)、海鮮屋黒船(稲里店・佐久平店)、鳥蔵(本店長野駅前店・別館権堂店・松本駅前店)、豚一極(長野駅前店・松本駅前店) |
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