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2007年 12月号 No.713 |
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いろいろな魚の本当のおいしさを たくさんの人に 味わってほしいですね。
斎藤 仁さん
TOMATO食品館 鮮魚売場担当
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長野商工会議所が中心となって推進しているTMO(鰍ワちづくり長野)の直轄店「TOMATO(とまと)食品館」。その鮮魚売場が、この一、二年、地域の生活者からも飲食店を営む事業者からも、熱いまなざしを注がれているのをご存じでしょうか。
実にさまざまな魚が驚くほど大量に並ぶ迫力ある売場には、いつも買い物客の姿が絶えません。手書きの値札を見ると、これまた驚きの値頃感。売場の活気は、約二年半の間になんと倍以上という売上額の伸びに如実に反映しています。その仕掛け人が、売場担当の斎藤仁さんです。
「アジ、サバ、イカといったポピュラーなものだけでなく、長野ではあまりなじみのない魚も安い価格で大量に置いて、とにかく買って食べておいしさを体感してもらうところからスタートしたんです」。
パートとして採用され、初めて売場に立った二年半前、斎藤さんを愕然とさせたのは「ないない尽くし」の現実でした。ボリューム、鮮度、値頃感、そして買いたいもの、これらすべてが不足した売場は活気もなく、売上も厳しい状況でした。実は斎藤さんは全国展開の大手スーパーで鮮魚のバイヤーを勤めてきたプロ中のプロ。東京のご出身ですが、長野県に転勤したのが縁で、生活の拠点を信州に移されました。現役引退後、経験を生かせる分野で気楽に働くつもりで応募したパート先で、期せずして売場改革の先頭に立つこととなったのです。
海のない長野県の人々は鮮魚の消費に関し、保守的で消極的と思われがちです。しかし斎藤さんは、珍しい魚も値の張る魚も旬のおいしい時期に大量に仕入れ、丸ごと並べることでコストダウンを図りながら、安くて品揃え豊富な売場づくりを進めてきました。ノドクロ、メバル、タイなど高級な魚種も、値頃にたくさん並べて手を出しやすくし、またサンマをはじめ旬の魚は決して冷凍物を扱わないことをモットーに、売場を刷新。見ているだけでも楽しい、季節感に富んだ売場に、連日多くの人々が集まるようになりました。
口コミが口コミを呼び、飲食店のご主人たちが開店とともに訪れ、旬の魚を買い求める姿も、昨今の定番です。当初は、一匹丸ごと買うことに尻込みしていた地域のお客さまたちも、今では切り身より先に丸を手に取るようになりました。
「丸ごとの方がお得ですし、何より鮮度がいいから味がいいんです。一年に一度しか顔を見ない魚もいて、鮮魚は飽きることがない。そんな楽しさも、お客さまに感じていただきたいですね」。売場で目を輝かせるお客さまたちに、斎藤さんのそんな思いが十分伝わっているように感じられました。
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