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2007年 11月号 No.712 |
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「生活」へのまなざしを 持って支える、 介護が医療と大きく異なるのは、 そこなんです。
畠山 仁美さん
(社)長野県介護福祉士会 会長 (社)須坂市社会福協議会 在宅介護係長・介護支援専門員
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介護保険をはじめとする介護福祉制度は、社会情勢の変化に応じてたび重なる見直しが行われています。それに伴い、介護の現場で働く人々の役割はますます大きくなり、介護福祉士の守備範囲も拡大される傾向にあります。専門家として、介護の技術のみならず、より広い視野や人間性を持つことが求められているのです。畠山仁美さんは、長野県介護福祉士会の会長として、その支援に尽力する日々。さまざまな研修の企画や運営、さらには後進の育成に余念がありません。
「介護=食事、入浴、排泄の援助と思われがちですが、もっとずっと広い意味で、介護を必要とする人とその家族の生活を支えることが介護なのだと、私たちは考えます。医療との大きな違いもそこにあります。病気を治療する医療に対し、介護に求められるのは生活そのものを理解し、生活全般に目を向けて支援することなのです」。
しかし日々の仕事に追われる介護福祉士が、個々に勉強や自己啓発に取り組むのはなかなか困難です。そこで、介護福祉士の国家資格を持つ人たちの職能団体として平成四年に結成されたのが長野県介護福祉士会でした。 実は各県にある同様の団体の中で、最も先進的で積極的な取り組みを行っているのが、長野県介護福祉士会です。全国に先駆けて社団法人化を実現し、加入率も全国トップクラス。組織のメリットを生かし、一流の講師を招いての講習会をはじめ、実質的できめ細かな研修プログラムの構築や県下各地の福祉施設との連携などを行い、社会のニーズと介護福祉士の総意をつなぐ役割を果たしています。
「私は三代目の会長なんです。初代、二代目の先輩たちが苦心して今の礎を作ってくれました。仲間と一緒にその思いを引き継ぎ、介護福祉士の技術や地位をより高めていきたいですね。個々の介護福祉士が自分の仕事に対して持っている熱意を失わずに、自分を高めるための協力や手助けができる組織であり続けたいと思います」。
大学病院で助産婦として活躍した時代もある畠山さん。自らの結婚、出産、子育てを経て、今、携わっているのは高齢者などの介護と、人のほぼ一生に関わってきたことになります。そうした経験から改めて実感するのが、「家族の大切さ」だと強調します。
「高齢の方々が家族へ寄せる思いの深さ、強さは想像以上です。たとえ一緒に住まなくても、家族と心がつながっていることが大事なのだと感じます。日本人の心のありようの変化が問われる今、『家族』が重要なキーになるのではないでしょうか」。畠山さんの言葉には、まさに人の「生活」を支えるまなざしが生きています。
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