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2007年 7月号 No.708 |
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長野の街に、人に、文化に もっと色彩を
ベ・ホジュさん
色彩コンサルティング COJI (Color Office Joo International)
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長野西高校で韓国語を教えるベ・ホジュさんは、長野県国際交流推進協会(ANPIE)の一員。親しみやすく明るい授業は、生徒だけでなく聴講に通う近隣の方々にも好評ですが、実はベさんのご専門は色彩学です。
ベさんはソウルの名門、梨花女子大学の美術専攻出身。サムソングループの美術館でキュレーターとして勤務している時、偶然知り合った日本の放送記者と結婚し、彼の実家や職場がある信州の人となりました。しかし長年住み慣れた大都会のソウルと比べると、長野は田舎です。食や生活文化の違いに加え、車でないと買い物ひとつできない不便さや、韓国人に対する意外な偏見、言葉の壁、そして何よりキャリアを生かして働く場所がない現実に戸惑い、一時は深刻な鬱病を患います。そんな時に東京芸大大学院に合格し、べさんの生活は一転。毎週、子どもを夫の実家に預けて高速バスで上京し、研究生として講義を受ける一年間に続き、修士の二年間は東京での寮暮らし。家で家族と過ごすのは週一日という生活を、歯を食いしばって続けたのです。
大学院を修了したベさんは、日本色彩学会に名を連ね、二人目の子どもにも恵まれます。いよいよ仕事も充実…との思いが高まりますが、現実は「みんな『すごいね』としか言ってくれないんです。学歴だけのおばさんになっちゃった(笑)」。自分で探さない限り仕事はないと痛感したベさんは、企業などに自分を売り込む一方、WEBで自分ができることを発信します。それが韓国の企業の目にとまり、日韓両国でのビジネス展開が始まりました。
二〇〇四年に韓国で開催された「カラーエキスポ」には、日本色彩学会の代表として参加。その際に立ち上げた韓国法人「COJI」の代表として、現在は頻繁に日韓を行き来し、色彩教育やカラーコンサルティング、講演など、色彩に関する幅広い活動を展開しています。大学院で学んだ色彩学と、鬱病の経験から専門家に学んだ心理学を組み合わせたベさんの色彩理論・色彩教育の手法は、ユニークな上にきわめて実践的です。工業製品や建築、街づくりにおけるカラー計画はもちろん、絵や色彩を活用した人材管理やセラピーへの応用も、さまざまなプロジェクトで実績を上げています。
「韓国では色彩学の歴史が浅く、色に対する日本人の深い洞察や感性がとても新鮮に受け止められています。時代に後押しされる幸運にも恵まれました」とベさん。今は韓国と東京でのビジネスが中心ですが、第二のふるさとである長野での仕事にも意欲的です。「長野の街や企業の活性化に色彩を生かせる場面はたくさんあると思います。そのお役に立てたらうれしいですね」。
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