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2006年 6月号 No.695 |
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暮らしを豊かにしつらえること
それが楽しいライフワークです
横山 タカ子さん
料理研究家
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「家は明日への活力や自分の創造性を育む、誰もが一番居たい場所。なのに家が一番お粗末では悲しいですよね。私は暮らしが趣味。四季折々の行事をアレンジして取り入れながら、普通の暮らしを楽しむのが大好きなんです」。
自宅やカルチャーセンターで「横山タカ子の食と食卓回り」と題して教えるかたわら、テレビ・ラジオや『作って楽しむ信州の漬物』などの著書で身近な素材と郷土食をテーマにした自作料理を発表しています。
料理との縁は、身体が弱かった料理好きな母親の代役として台所に立っていた小学生の頃にさかのぼります。また生まれ育った大町市の実家は、凍り餅、凍み豆腐、収穫した野菜の漬け物や佃煮、味噌などをみんなで協力して作り、古くから続く地域の年中行事、風習も決して欠かさない家族。「一月十四日には父が切ってきた柳の枝に繭玉を作って差す ”ものづくり“、春はフナの買い出し、お盆の盆花採り……。子どもの仕事もありました」。それが横山さんを形づくってきたのです。
長野市に嫁ぎ、細々とした生活習慣からはしばらく解放されたものの「バチが当たるような気持ち」になり自主的に再開。それが注目され、現在の活躍へとつながります。
最近は「食育」との関わりも増えているとか。「ターゲットは三歳児。お母さんは炊きたてご飯と、たくあんや海苔をおいしいと感じる子どもの舌を育ててほしい。そのためには正しい食材と本物の調味料を使い、ちゃんとだしを取った食事づくりが大切なんです」。
もっとも横山さんのライフワークは料理だけでなく、暮らし全般をいかに楽しく豊かにしつらえるか。自宅でも、古い民芸家具をテレビの収納に使う、ガーゼを染めて日よけをつくる、さまざまな生活用品を手づくりするなど、趣味と実用を兼ね備えた快適な暮らしのアイデアがそこここに光ります。
「暮らしの中に食事がある。だから私は料理だけでなく、行事にまつわる話をするし、繭玉などそこに飾るものも作ってもらう。子どもの頃私はとても嫌だったけど(笑)、みんな本当に喜んでくれます。そういう心豊かな暮らしを維持するためにも、郷土食の底辺を崩さず、地元にある旬の食材をシンプルに調理した料理づくりを心がけているんです」。
「暮らしが趣味」という横山さん。毎日が本当に楽しそうです。
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