CCI

   2006年 5月号 No.694

できることは何かを教えられ
自分の可能性を発見する毎日
春原 奈緒さん

Blue Desk




 「何かと制約のある組織に縛られず、長野市で仕事をする人、住む人が一個人として中心市街地に集まって一緒に何か面白いことやろうよ、というのがまちカフェのコンセプト。前向きなメンバーばかりでとてもうまくいっています」。

 大学の建築学科を卒業後、長野市と千曲市の建築設計事務所に勤務。設計のほか、中央通り商店街活性化など都市計画に携わった後、〇五年に独立し長野駅近くに設計事務所を構えました。

 独立以来本業のかたわら熱中しているのが、人と人の関わりを大切にしたまちづくり活動。まちづくりを考える女性七人のグループ「ながのクラッセ」と、ながのクラッセのメンバー、商店主などさまざまな組織、立場の人々に自ら声をかけて立ち上げた「ながのまちづくりカフェ」(まちカフェ)が母体です。

 学生時代から何かしたい時には率先して仲間に声をかけるタイプ。「まだ学生気分が抜けないねとよく言われる」と笑います。「ビジネス以外の活動が新しいビジネスを生んでくれる。ただ、それは設計の仕事じゃなかったりするんですが(笑)。今は種まきの時、かな」。

 まちカフェでは、お茶屋さんでお茶を味わう、老舗家具店主の話を聞く、善光寺灯明まつり堪能ツアーなどのイベントを企画。この四月には愛・地球博で学生が始めたリレー形式のメッセージノート「漂流日記」の長野版ともいえる「まちノート」をスタートし、現在百冊のノートが一人歩き中だとか。さらに善光寺花回廊のイベントの一環である「花キャンバス」にも中心的に関わっています。

 「思いついたことがどんどんできるのがまちカフェの楽しさ。みんなと喜びを共有できれば成功だと思ってます」と春原さん。「まちづくりには自分たちでできる小さいイベントをこまめに打っていくことが大切。まちノートがうまくいけば副産物的にいろいろなことができると思うし、商店街の魅力発見イベントも継続的にやっていきたい」。

 活動に賛同するサポーター集団「まちカフェ組」のメンバーも増加中。長野の街を元気にしたい人たちの格好の受け皿になっています。

 「やりたいことより、私にできることは何かを周囲から教えられている感じ。自分の可能性を発見する毎日です」。人との出会い、共にすることが春原さんの原動力です。


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