
「つねに心がけているのは、お客様に楽しくお買い物をしていただけるよう、お客様の立場に立った細かな気遣いを忘れないこと。その辺をお客様に感じていただけたのかなと、本当にうれしく思っています」。
大学卒業後、家業のひとつである現在の店に入って三年。昨年十月「第四回パートナーシップ優良販売員コンクール」(長野販売士協会など主催)で最優秀賞を受賞しました。この賞は、気配りが行き届いた接客でつねに輝いている販売員をお客様や店の上司などが推薦し、書類選考、面接などを経て決めるもの。お客様の推薦は販売員にとって何よりの評価だけに、喜びもひときわ大きいようです。
印象的なのが、丁寧な言葉遣いと身のこなし。「若い人向けのショップでは友だち感覚で接客する販売員も多いのですが、私はお客様の年齢に関わらず同じ。お客様はあくまでお客様ですから。基準は自分がお客だったらどう感じるか。買い物に行った店でうれしかったことや、逆に嫌な思いをしたことなどを接客に生かすよう心がけています」。
「洋服も、接客も大好き」で学生時代から家業のほか、東京の洋服店でもアルバイト。「一番うれしいのは、私がそのお客様のためにコーディネートした洋服をすべて気に入って買っていただけた時。涙を浮かべて喜ばれるお客様や、後日着て見せに来店されるお客様もいらっしゃいます。お客様が心から楽しい気分になること。それが私にとって何より楽しくうれしいことなんです」。
値段に関わらず、本当に気に入ったものしか買わない志向が定着。そこでいかに売上げを上げるかが大きな課題です。「自分の利益だけを考えるのではなく、お客様の気持ちで考えることが大切。店長としてぜひ売りたいという必至の思いは確かにありますが(笑)、もしそこでお客様が嫌な思いをされたら次のご来店はない。逆に、その時買わなくても明るく気持ちよくお送りすれば、必ずまた来てくれます。一番はお客様のことを考えて接客することかなと思っています」。
「お客様第一」を胸に、渡辺さんは今日も明るく爽やかな笑顔をふりまいています。