
「勉強に対してコンプレックスがあった私が資格試験に合格できて、やればできるんだとすごく自信がついたんです。今までならやろうとしなかったことも、今ではやってみなくてはわからない!と思えるようになりました。」
三年前、神奈川県から実家のある長野に夫婦でUターン。就職活動をするもなかなか実りませんでした。そんななか、かねてから憧れていた「独立」の二文字が顔をもたげ、一念発起。夫の真佐男さんと二人で社会保険労務士の国家資格取得と独立開業をめざしました。
社会保険労務士とは社会保険、労働保険の手続き、給与体系や就業規則づくりなど、組織における人に関わる仕事の専門家。試験の合格率は八、九%、「仕事を持つ人なら合格までに三年は覚悟」という難関です。ところが二人が決めた受験勉強の期間は五カ月半。その結果、毎日ほとんどの時間を受験勉強に費やす壮絶な日々を送ることとなりました。
「これが最後のチャンスと切羽詰まった気持ち。よく独立開業をする勇気がありましたねと言われるんですが、もともと職がなかったから、これに受からなければどうしようもなかったんです(笑)」。そして〇二年十一月、見事夫婦揃って合格を果たしました。
開業への準備中、ネットワークづくりと情報収集のためにと始めたメールマガジンに受験勉強や開業準備の様子を載せたところ、全国の同業者や資格取得をめざす人たちに大評判に。それがきっかけとなり、また、ご依頼いただくお客様のためにも情報交換できる仲間が必要だと感じ、〇三年三月から「開業ダッシュの会」として東京、大阪、岡山、広島で交流会を主催。さらに今年、長野の若手起業家の交流グルーブ「アントレサポート@ながの」を立ち上げました。
「せっかく起業しても精神的に辛くなったり、廃業される人がいます。みんなで集まって情報交換すれば支え合えるし事業にもプラスになる。そんな場を作りたいと思ったのがきっかけです」。
「資格を取ったことで人生が変わった」と目を輝かす舞さん。かつてとはまったく違う世界が大きく広がり始めています。