CCI

 11月号 No.676

ゆったり流れる時間を提供したい
そんな思いを中国茶に託して
宮崎 佳子さん

aT-ease(アティーズ)




 「中国茶の良さは、まず第一においしいこと。そして味と香りとともに、ゆったりと流れる時間も味わえること。飲み物の中でも特別なものに感じます。だから、仕事として一生付き合っていくなら、年代を超えて飲む人に喜んでもらえる中国茶だと思いました」。

 九月にオープンした宮崎佳子さんのお店は、中国茶・台湾茶の専門店。さまざまな茶葉がにぎやかにディスプレイされた中国風のタンス。ゆったりとくつろげる大きめのソファ。美しい茶器がディスプレイされたシンプルな飾り棚。そして、骨董品のついたて。「全部、自分が好きで買い集めたもの」という素敵なインテリアが調和し、落ち着いたアジアン・テイストを醸し出しています。

 宮崎さんは長野商工会議所が女性起業家育成などを目的に中央通りで運営するチャレンジショップの第一期卒業生。同期生(十二人)で初めて、独自店舗を構えました。

 人に喜んでもらうことが大好きで「子供の頃からお菓子を作って友だちにあげていた」という宮崎さんの夢は、いつか自分の店を出すこと。そこにチャレンジショップの話。飛びつきました。「私は時に流されてボーッと過ごしてしまう性格。だからこそ、あえて何かをせずにはいられない。したいと思ったら我慢できず、まずそこに身を置いてしまうんです。いつもそうでした(笑)。チャレンジショップの半年間は勉強の場。まだまだ勉強不足ですが、最初の土台としては良かった」。

 商品はウーロン茶をメインに「香りが良くて、自分がおいしいと思うもの」を厳選。「一番のおすすめ」という凍頂烏龍茶をはじめ、黒茶、花茶、緑茶、細工茶まで、扱う中国茶・台湾茶は二十五種類。さらに紅茶やお菓子、茶器も販売しています。束の間、中国茶のおいしさと「ゆったりと流れる時間」を味わってもらおうと試飲スペースも設けました。お茶うけは宮崎さんのお手製です。

 「理想は、中国茶だけでなくコーヒーやお酒もお出しして、女性一人でも居心地が良くリラックスできる飲食店。つまり、私自身が行きたいお店(笑)。働く女性は大変です。結婚したら、仕事の他に家事や子育てもしなければならない。そんな自分をリセットできる場所、女性が一個人に戻れる居心地の良い場所をつくりたい」。

 理想の姿は「まだ遠くに」ありますが、この店には「一生続けられる大好きな仕事がしたかった」宮崎さんの思いがあふれています。




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