
「店名は自分の名前の『真(リアル)』と、これから自分も店も ”光る“ようにと『シャイン』を組み合わせてつけました。一生懸命考えたんですよ(笑)」。
若者向けファッション店や飲食店が軒を並べる、しまんりょ小路。その一角に昨年二月、三年近く勤めた同業店から独立して初めての店をオープンしました。二十代男性向けを中心とする比較的タイトなデザインの洋服を置く、八坪のブティックです。
建設関連の専門学校を卒業後、大手ハウスメーカーに就職。現場監督として修業の毎日でしたが、一方では「(この仕事で)いつまでも若い気持ちでいられるのか」という漠然とした不安と、大好きなファッションの世界への憧れが募っていきました。そしてついに意を決し、学生時代から通うファッション店に飛び込んだのです。
店の掃除、商品の整理整頓から接客の仕方まで、販売の仕事を一から身につけていく毎日。人と話すことが好きで接客に苦労は感じませんでしたが、その一方で、「思い」が伝わらないと商品を買ってもらえないという「売る難しさ」も痛感しました。
そして重責を任されるようにもなっていた三年後、独立を決意します。
「店を出すなんて初めて。何も分からない中で、まず商工会議所に相談に行きました。Tシャツと短パン姿で(笑)。勢いで決めたのでお金もなく、開業資金の工面では苦労しました。ほとんどハッタリだったけど(笑)、綿密に立てた事業計画書が効いたのか、ようやく借りることができました。運が良かった。内装工事はハウスメーカー時代の知り合いに頼み、できるところは自分でやりました。先輩、商工会議所の方を始め、いろいろな方々に支えていただいたおかげで、何とか店を出すことができたんです」。
オープンして一年。「お客さんが三人来るともう、いっぱいいっぱい」と笑いながらも、来店客一人ひとりとゆっくり話をしながら売るスタイルでリピーターを増やしてきました。「順調なんて、とてもとても(笑)。将来はもっといい店にしたいし、洋服だけでなく他の店もやってみたいという夢はある。でも、そのためにはまず原点であるこの店をしっかりさせないと。今はこの店に一〇〇%集中してます」。
将来への飛躍を胸に秘めつつ、二十六歳の主は今まさに奮闘努力中です。