2022年1月号

View Point

北村 正博(きたむら まさひろ)

長野商工会議所会頭

昭和22年、長野市生まれ。長野工業高等学校電気科卒業後、市内電子メーカーを経て、昭和45年に長野ソフトウェア・サービス株式会社を設立。昭和47年に社名を株式会社システムリース、平成2年に株式会社システックスとし現在に至る。平成25年11月より長野商工会議所会頭。平成26年には株式会社信州フードラボを設立。

会員の皆様には長野商工会議所を
 大いにご活用いただき
  事業のご発展にお役立てください

 1年の延期を経て、善光寺御開帳が開催されます。感染対策に万全を期し、前回以上の参拝客をお迎えできたらと願っています。
 他にも、コロナ禍からの立ち直りや市街地活性化など、長野経済の活性化に向けて取り組むべき課題は数多くあります。長野商工会議所では会員の皆様の事業経営上のお悩みごと、お困りごとに耳を傾け、的確なアドバイスや支援をこれからも心掛けてまいります。会員の皆様には、当会議所を大いにご活用いただき事業の発展にお役立てください。

 

善光寺御開帳では
前回を上回る参拝客を期待

── 今年開催される善光寺御開帳について、どんな想いでいらっしゃいますか。

北村
 7年に一度の善光寺御開帳が新型コロナウイルスの感染拡大で1年延期になりました。今年とて感染状況によっては、確実に開催できるかどうか私どもを含めて誰にも分かることではありません。まずは、善光寺さんと善光寺御開帳奉賛会が一緒になって、しっかりと感染対策を講じて進めていければと考えています。
 前回の御開帳では707万人という大変多くの参拝客を迎え入れました。この数字がある面でプレッシャーになりつつも、ぜひこれ以上のお客様にお越しいただきたいと願っています。大勢の方に来ていただければ経済効果も上がるわけですから、ぎりぎりまで誘客活動に努め、本番を迎えましたら内容のある御開帳にしたいと考えています。
 また、中央通りで繰り広げた「日本一の門前町大縁日」については、今回も開催することを荻原新市長から了解をいただいています。せっかく来ていただいた参拝客の皆様に、善光寺さんの外でも感じていただくプラスアルファの楽しみや驚きをご提供できると期待しています。

 

商店会連合会や
市民の声を聞いてまちづくり

── 権堂、長野駅前など中心市街地のまちづくりについてどうお考えですか。

北村
 非常に難しい問題だと感じています。一時、権堂再開発の核にと考えていたイトーヨーカドーは撤退されました。また、イオンモール須坂の開業が決まって、買い物客が権堂や長野駅前からそちらへ流れる可能性が高まったことに危機感を持っています。ただ、危機感を持つだけでは状況は変わりません。少しでも長野市で買い物をしていただける環境づくりを、と考えています。
 一方で、長野市街地ではマンションの売れ行きが好調です。こうした物件が人気を集めるのは、長野駅に近いという理由だけでなく、生活の利便性も高いからでしょう。そうした方々の期待も裏切らないようにしたいです。
 商店会連合会や大型店の皆様といろいろな面で話し合いを重ね、協力できること、ご相談に乗れることにしっかり対応し、また市民の皆様の生の声も聞きながら、魅力あるまちづくりをしていかなければなりません。もちろん、行政にも積極的に働きかけをしていくつもりです。
 さらに、善光寺界隈などでは、県内外の若者が空き店舗をリノベーションして新しい商売をするケースが増えています。非常にありがたいことです。既存の商店で商売の継続が困難なケースでは、こうした若者を積極的に迎え入れることも必要になってくると感じています。

 

市民へ何とか花火を
お届けしたかった

── 昨年はえびす講煙火大会が開催できました。

北村
 はい。3年前は台風災害があったため中止とし、2年前はコロナ禍で延期となりました。その代わり、2年前は台風災害からの復興と医療従事者への感謝の想いを込めて、長野市内10箇所と千曲川流域市町で花火の打ち上げをしました。当時の加藤市長はじめ流域市町、流域商工会議所には多大な協力をいただきました。
 昨年は、市民の皆様へ何とか花火をお届けしたい、えびす講の期間を含め、普段から市内で買い物をしてくださった方々に感謝の気持ちを伝えたいと考え、例年通り11月23日に開催しました。ただし、1箇所に40万人の観客を集めることはやはり不可能で、市内4箇所に会場を分散して40分にわたり約8千発の花火を打ち上げました。市民の皆様に「やっぱり花火はいいよな、元気が出るな」と感じていただけたなら幸いです。
 今年の開催もその頃の状況次第ですが、もし感染が収束したならば、これまで以上の煙火大会にしたいと思っています。

 

事業が少しでも上向くよう
コロナ対応支援を

── 中小企業へのコロナ対応支援、また他の商工会議所との連携についてお聞かせください。

北村
 長野商工会議所では、飲食や観光などコロナ禍で特に需要が冷え込んだ産業に携わる皆様に対し、事業を継続するための相談にしっかり乗って、融資等の対応に努めてきました。また国や県、市の助成金等もいち早く有利な形で使っていただけるよう取り組んできました。
 コロナ禍で沈み込んだ事業を一気に持ち直すのは難しいと思います。出来る限り普通の状態に戻しつつ、少しでも個々の事業が上向くよう、これからも当会議所がお手伝いすべきことは積極的にしていきます。お気軽に相談にお越しください。
 広域連携については、私の前任の加藤会頭の時代より、上田や飯田など他の商工会議所と連携を密にしてきました。県連の会長を務める長野商工会議所会頭がリーダーとなり、他の商工会議所会頭との間に信頼関係を築かなければ、長野県の商工業の底上げは適いません。だからこそ我々会頭一同は、研修や視察、懇談を通して互いの人を知り、各々の実状を知り、共通する課題、お手伝いできる課題をテーブルに載せて共に解決の道を探る機会を幾度も設けてきました。コロナの影響でこうした機会も設けられなくなっていますが、ぜひ早期に復活させたいと願っています。

 

業種を超えた交流が
ビジネスチャンスを生む

── 長野商工会議所組織の強化や会員交流についてお考えをお聞かせください。

北村
 会員増強にはこれまでも力を入れてきましたが、まだ十分ではありません。一日でも早く6千会員を達成し、長野経済を盛り上げる同志を増やしたいです。長野商工会議所会員になるメリットは、様々な支援や補助制度を利用できることにとどまらず、業種業界を超えた人と人との横の繋がりが得られることがとても大きいのです。昨年の120周年記念式典は、会員同士の交流を深める場と考えていましたが、残念ながらコロナ感染拡大を憂慮し、懇親パーティーは断念しました。今後こうした機会をもっとつくっていきたいので、たとえば新年賀詞交換会の形も改め、より多くの会員が自分の来場可能な時間に顔を出せるよう開催時間に幅を持たせるなどの工夫をします。ぜひいろいろな方と交流を深めることで、ビジネスチャンスを探し求めていただきたいと願っています。長野市の産業活性化の種はこうした場から育つでしょう。
 なお、 10月末には長野商工会議所議員の任期が満了し、改選が行われて新体制が発足します。長野商工会議所活動について十分理解し、会員への思いやりのある役員の集まりになればと思っています。
 今後も、行政等との連携も一層強化し、会員に資する事業に取り組んでまいります。会員の皆様には、ぜひ長野商工会議所をこれまで以上にご活用いただいて、事業の発展にお役立てください。

 

北村 正博会頭の横顔
「動かなければ何も始まらないし、何も得られないから」と、自分の足でとにかく歩き現場に出向くことを大切にしている。「知恵のない者は汗をかけ」が信条。


2022年1月号 CONTENTS

View Point
北村 正博氏 長野商工会議所会頭
私のお店・私の会社
VIDEO&PHOTO LOOX/㈱タベ・インターナショナル
人きらっとひかる
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