2021年4月号

View Point

久保 廣範(くぼ ひろのり)

公益社団法人南長野青年会議所2021年度理事長
株式会社マルトウ専務取締役

昭和56年5月7日生まれ。平成24年南長野青年会議所入会、平成28年青少年育成委員会委員長、平成29年専務理事、令和元年副理事長、令和2年総括副理事長、令和3年理事長就任。

ここに暮らす人すべてのアクションで
 地域に変化を起こし、良き未来に至るよう
  人と時代を繋ぎ、地域の絆を深めます

 南長野青年会議所の2021年度スローガンは、「絆 人と時代を繋ぎ ともに未来へ」です。創立60周年、認承50周年の節目の年なればこそ、この歴史を築いた先輩諸兄の努力に感謝し、今という時代を見ながら、この地域において人と人の絆を深め、この地域に暮らすことの恩恵を感じられるような楽しさを提供し、地域が良き未来に向かって変わっていくきっかけづくりに努めます。

自分が成長し会社も良くなれば
地域も発展する

── 南長野青年会議所(以下南長野JC)2021年度理事長に就任されました。抱負をお聞かせください。

久保
 南長野JCは今年、創立60周年、認承50周年を迎えます。私たちが大きな節目を迎えることができるのは、60年前にこの組織を立ち上げ、その後も「かがり火」の精神と青年らしい情熱で地域と向き合ってきた先輩諸兄のたゆまぬ努力の賜です。そのことに感謝し、その思いも引き継がないといけません。そこで、過去と今という時代を繋ぎ、地域や地域の人と繋がっていきたいとの思いを新たにし、スローガンは「絆 人と時代を繋ぎ ともに未来へ」としました。
  私たちの活動は人を見ながら、地域を見ながら、そして時代背景も見ながら進めるべきです。時代が変われば価値観も変わり、ことに近年はその多様化が顕著です。人も会社も地域も持続可能であるためには、多様な価値観を認めつつ、誰もがここにいることが楽しく、恩恵を感じられる地域でありたい。例えば、長野市のベッドタウンとして歩んできた南長野地域は、市域の中でも人口が増加傾向にあり、特に南長野運動公園周辺はここ数年で住宅街が広がりました。子育て環境の充実を求める住民も多く、南長野JCとしても青少年育成を大きなテーマとし推進していきます。
 当JCでは「明るい豊かな社会」の実現が大きな目標ですが、私も含め会員は皆、自己を研鑽し、自分の仕事に資するためにも、その活動に取り組んでいます。「明るい豊かな社会」は世界的な最終目標であり、そこを目指す過程において、自分が成長すれば自分の会社も発展するだろうし、会社が良くなればそこで働く人も幸せになり、その人たちが住む地域も盛り上がります。それがスローガンに言う「ともに」目指すより良い「未来」です。こうして、日本各地、世界各地のJCが、一番身近なコミュニティにおいて同様な取り組みをすることで、結果として「明るい豊かな社会」が実現できると信じます。
 スローガンにはまた、コロナ禍を乗り越えた先の「未来」という意味も込めました。これまで幾多の病気を克服してきた人類は、きっとこの新型コロナにも決着をつけます。そこへ行き着くまで、我慢するような場面もありますが、私たちはともに頑張って、この地域で「より良い未来」を目指すのです。

未来に楽しさを生み、
互いの絆が深まる事業を

── 南長野JCでは、今年度はどんな事業に力を入れていきますか。

久保
 アフター・コロナが模索される今、私たちも何ができるか、何が必要なのか知恵を出し合って活動をしています。コロナ禍とはいえ、我慢だけで人は生きていけません。楽しさや喜びがあるから我慢もできるわけです。そうした「楽しさ」を提供し、地域の活気に繋げることが、JCの役割です。例えば、将来この地域に外国人を呼び込むことを目標(=楽しさ)に、動画配信を始めました。注連縄作りや日本酒造りなど、地域の昔ながらの文化を動画にして世界に配信することで、コロナ後に南長野を訪れたい、体験したいと思う外国人ファンを徐々に形成していきます。
 コロナ禍で私たちが再確認したのは、人と人の繋がりこそが地域発展に欠かせないファクターであるということです。お互いを理解し絆を深め、この地域と人を好きになり、毎年その時期がやってくるのが待ち遠しくなる催しを作り上げていかなければなりません。そこで、昨年度まで11月の後半からひと月、南長野運動公園で行ってきたイルミネーションは、今年度から実行委員会に主催を移行し、私たちはこれに代わるイベントを新たに実施します。詳細は随時発表しますが、子どもからお年寄りまで幅広い世代が参加できる催しにします。
 先ほど申し上げた青少年育成は、若者の政治関与を進める事業も考えています。また、人間形成の上で最も重要な時期にあたる小学生・中学生に向けて、夢を持つこと、夢に向かって歩み続けることの大切さなど、これからの時代を生きていく上で必要な考え方や姿勢を身に付けてもらえるような体験授業を提供します。この地域の未来を背負っていくのは、今の子どもたちですから。
 周年事業は8月末に予定しています。コロナの影響で今のところ枠組みがしっかり決まっていませんが、この60年間の感謝を伝え、今後私たちがどういった活動をしていくか公言する場にします。また、36年間絶えることなく互いを訪問してきた韓国のJCI KOREA 西大邱との交流が、昨年はオンライン形式となり、大変残念で悔しい思いをしましたが、この周年事業にはぜひ招待したいと考えています。
 さらに今年は、長野県下17のLOMからの出向者で組閣、運営される北陸信越地区長野ブロック協議会のブロック大会が、この南長野で12年ぶりに開催されます。飲食店などお店の紹介をはじめこの地をアピールし、地域活性の一助とします。

JCの役割は地域に変化を生む
きっかけづくり

── 読者の皆様にメッセージがあればお願いします。

久保
 私たちだけの力で地域が良くなるはずもありません。ただ、きっかけはつくれます。地域が活性し発展するには現状からの変化が必要で、変わる力を生み出すのはこの地域の暮らす人すべてのアクションです。そしてそのアクションを生み出す絆を、地域と人との日々の関わりを通じて創っていくことが私たちの役割だと思っています。
 鍵となるのはJCの情報網です。JCは県下、全国、そして世界に繋がりがあり、あらゆる業種に携わるメンバーが参加しています。そこで得られる情報こそJCの強みです。今の時代がどう動いているか、その現場で動いている人から生の情報を得られ、それを地域に提供できます。
 その役割をご理解いただいたうえ、読者の皆様には会員拡大にご協力を賜りたく思います。南長野JCも会員が年々減少しています。会員が多ければ発信力や行動力も大きくなります。自分たちが信じている活動を広く地域全体に伝播し大きな力とするため、会員拡大は喫緊の課題です。JCは、ここに入って仲間と活動することで地域からの信頼や信用を得られ、新たなビジネスの芽も育ちます。まず自分の会社をどうするか、その勉強のために、JCにご参加ください。入ってみたいと思える組織であるよう、私たち自身誰が見ても「格好がいい」JAYCEEになります。
 最後に、長野商工会議所も長く地域に根付く団体で、多方面に情報網やツテ、私たち若者にはない見識や経験をお持ちです。それを一緒に使わせていただきながら、地域の発展のため一緒に活動できたらと考えています。

 

 

久保 廣範さんの横顔
趣味のフットサルは週に1〜2回プレーする。調理師免許を有し、食べることも好きだが、専ら外で美味しいものを探して楽しむ。


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