2020年5月号

View Point

五明 久昇(ごみょう ひさのり)

長野商工会議所青年部令和2年度会長
株式会社五明代表取締役社長

昭和45年5月27日生まれ。
平成18年 株式会社五明 代表取締役就任。
平成21年度長野青年会議所理事長。

青年経済人として率先垂範し
 おもいやりと魅力・活力あふれる
  長野を創ります

 長野商工会議所青年部(長野YEG)は現在の組織になってから4年目を迎え、いよいよその活動が本格化します。今年度は、青年部会員が長野商工会議所の業種別部会に積極的に関わる仕組みをつくったり、えびす講煙火大会をイベントとして一層盛り上げる施策を実施したりしていきます。地域の未来のため、私たちは青年経済人として率先垂範し、おもいやりと魅力・活力溢れる長野を創ります。

支部合併から4年目の今年度、
本格的な活動が始まる

── 長野商工会議所青年部令和2年度会長就任にあたり、抱負をお聞かせください。

五明
 平成29年度に長野、篠ノ井、松代の3支部が統合し、新長野商工会議所青年部が誕生しました。昨年度までの3年間は、主に青年部としての組織づくりと、昨年長野YEGが主管として開催した、日本商工会議所青年部第37回全国会長研修会「信濃の國ながの会議」の準備および開催に力を入れてきました。いよいよ今年度は、我々の活動が本格的に始まります。青年部が長野のまちの中で、地域経済発展のために何をすべきか改めて考え、地に足を着けて行動したいと思っています。
 今年度はスローガンに「Take The Lead! おもいやりと魅力・活力あふれる長野を創ろう」と掲げました。Take The Leadとはリードを執る、つまり率先垂範です。青年経済人である我々が先頭に立ち、長野経済の発展のため活動しようという意気込みを表しました。
 サブタイトルに「おもいやり」と記したのは、昨年の台風19号の被害や、最近の新型コロナウイルス感染症の拡大が、地域経済に大きな影響を与えている中、復興や活性化の前提として、まず相手の立場に自らを置き換えること、そして青年部も商工会議所全体としても、さらに長野経済界すべてが「和」の精神をもってことにあたる大切さを強く訴えたかったからです。おもいやりと支え合いがあってこそ、魅力と活力あふれる長野を創ることができると私は信じます。

 

全国会長研修会の経験を
次のステップへ活かす

── お話に出た全国会長研修会は、青年部にどんな財産をもたらしましたか。

五明
 全国会長研修会には、文字通り日本全国のそれぞれの青年部から会長と次年度会長予定者などを中心に約1800人が集まり、ともに学んだり、長野の魅力を味わっていただいたりしました。大会に向けての準備はとても大変でしたが、その過程で会員同士の繋がりは今まで以上に強くなりました。また、たくさんのゲストを一堂にお迎えすることは、普段の仕事ではできない経験であり、おもてなしをはじめとしたさまざまなスキルを向上させることもできました。
 さらに、大会そのものに加えて、事前のPRキャラバンにもかなりの時間と労力を費やしました。会員には相当の負担をかけましたが、皆にキャラバンをやる意義をしっかりと感じ取ってもらい、前向きな姿勢で全国を飛び回ってくれました。そうした経験も、青年部を次のステップへと進化させ、ひいては自分の会社の経営や、地域社会発展にも役立てられるはずです。
 「信濃の國ながの会議」の大会スローガンは、「YEG未来ring 輝け!研鑽の瞬間を同志と共に」でした。「ring」つまり「輪」は、今年度のスローガンについてお話しした「和」とも通じます。大会開催を経てより強くなった絆を礎に、和をもって未来への輪を広げていきます。

 

親会(長野商工会議所)と
青年部の繋がりをより強固に

── 今年度はどんな事業に力を入れますか。

五明
 新型コロナウイルス感染症の拡大で、出鼻を挫かれたのは非常に残念でした。しかし、今年度は次の2点に関しては特に力を入れていこうと考えています。
 まず、親会と青年部の繋がりをより強固にします。具体的には、親会の部会に青年部の会員が積極的に関わっていく仕組みをつくります。長野商工会議所には、建設や工業、飲食観光サービスなど11の部会があり、それぞれ業界の動向や経営問題についての調査・研究、情報交換を行い、同業種や関係業種の会員との交流を深め、その声を商工会議所事業に反映させる重要な役割を担っています。そこへ我々が関わることは、青年部が商工会議所の活動にしっかりとコミットしていく上で重要であり、両者に相乗効果をもたらし、組織の活性化やスムーズな世代交代に繋がると期待しています。私自身も長野商工会議所の議員を仰せつかっていますので、親会と青年部の橋渡し役を務めながら、今後どんな形で部会への関わりができるか、必要なコンセンサスを得ながら、じっくり検討していきます。最終的には、青年部の会員全員が、自業種の部会に委員として所属する形にしたいですね。
 もうひとつは、えびす講煙火大会へのより能動的な関わりです。これまでは会場の設営や人の誘導をしてきましたが、今年度は単にお手伝いで終わるのではなく、イベント自体を盛り上げる取り組みをしていきます。たとえば、市内外への独自のPRで集客を上げたり、イベントを長野経済の活性化に繋げたりする施策を考えています。

 

各社の有望な若手を
ぜひとも青年部へ

── 読者である長野商工会議所会員事業所の皆さまにメッセージはございますか。

五明
 青年部の活性化を促すためにも、現在135名の会員を、少なくとも200名程にしたいところです。会員事業所各社の有望な若手を青年部へ入るようお誘いいただけないでしょうか。
 今、長野経済を担っている経営者は60〜70歳代が中心です。青年部が商工会議所の一組織として存在する利点は、経営の現役世代から多くを学べる環境にあることです。先輩方からしっかりとバトンを受け継ぐことができる資質や覚悟を備えた世代を分厚くするためにも、青年部の人材をもっと幅広く増やしたいと思っています。商工会議所の会員の皆さまには、ご自身の会社の次の時代を背負って立つ、あるいは将来を託したい人材をどんどん青年部へ入れてください。青年部に入ることで、いろいろな業種の仲間との繋がりができますし、商工会議所の地域経済における役割も理解できます。経営に関する感覚も磨かれ、それぞれの企業の発展に必ず役立ちます。
 同じ世代の人間が長野経済の発展のため一緒に何かに取り組むことで強い絆が生まれます。そこから立ち上がってくるビジネスもきっと強いものになるでしょう。そして、こうしたビジネスが地域に広がっていくことで、長野経済そのものも未来に向かってより強くなっていくと信じます。
 最後になりましたが、近年、都市圏と地方の格差がいっそう広がる中、地方が生き残るには各々の特色を活かしていくしかありません。長野の特色、良いところの一つに、住みやすさがあると思います。他所から転勤してきた人も、「長野は気候が良くて、都心からも近く、身近に豊かな自然があって、まちもきれいなのに、なぜそれをアピールしないの?」と口を揃えます。長野で「暮らす、働く、学ぶ、遊ぶ」ことの魅力をどんどんアピールしていくことも、青年部が今年度スローガンに掲げた「活力あふれる長野」を創る上でポイントになってくると思います。

 

五明 久昇さんの横顔
学生時代から仲間とバンドを組み、音楽に打ち込んできた。大学の学園祭ではおよそ5,000人を前に演奏したことも。ラジコン操作も得意で、カーレースを楽しむ。


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