2017年12月号

人きらっとひかる

信頼する仲間とともに、地域を想い考え
街に活気をもたらすモノ・コトの創造を

佐藤 寛さん
公益社団法人南長野青年会議所 地域創造委員会 委員長
株式会社佐藤園芸 専務取締役

 「株式会社佐藤園芸」で専務取締役を務める傍ら、「公益社団法人南長野青年会議所」の一員となり、地域に根ざした活動にも取り組む佐藤さん。青年会議所所属8年目の今年は地域創造委員会の委員長に選出されました。10周年を迎える冬の恒例イベント「南長野フェスティバル」の開催など、さまざまな角度から“創造のチカラ”で地域活性化に挑んでいます。

地域創造委員会委員長として

 冬の恒例イベントとしてすっかり定着した、南長野運動公園で行われる「南長野フェスティバル」。この催しの始まりは2008年、南長野青年会議所のメンバーが冬の街を活気づけるものを…とスタートさせた小規模なイルミネーションでした。
 このフェスティバル主催者の南長野青年会議所は、南長野地区の明るく豊かな社会実現を理想とする、20歳から40歳の有志の集まりです。そして、その中の地域創造委員会委員長を務める佐藤寛さんこそ、本年のフェスティバルを取り仕切るその人なのです。
 青年会議所メンバーとなってすでに8年の佐藤さんは経験・実績ともに十分という印象ですが、原則単年制の委員長職に難しさを感じる場面も多々あるのだとか。「事業計画をまとめる段階から効率よく進めないと、あっという間に任期が終わってしまいます。限られた時間の中で自分が何をすべきかを常に考え、行動に移すことを心掛けています」。

地域を元気づける
モノとコトを創造

近年は地域住民参加の仕掛けを用意し、地元に愛される冬の恒例イベントとして大切に育てることを意識している
 「今年10回目となるフェスティバルですが、こうして続けてこられたのも先輩方の頑張りと地域の方々の理解・協力の賜物です。ですから、回を重ねるごとに得られる反省や気づきを生かして、地元の皆さんにより楽しんでもらえるイベントに進化させたいと考えています」。
 今年「南長野イルミネーションコレクション2017」というタイトルを掲げたのも、市民参加型の飾り付けイベントを企画したのも、そうした気づきがきっかけとなって実現した10年目にして初の試みです。点灯式に先立って行われる飾り付けイベントにはボランティアや参加希望者もかなりの数が集まっており、「11月23日の点灯式にはさらに多くの方に参加していただけるよう、告知に力を注ぎたいです」と、佐藤さん。
 さらに、地域創造委員会が進める主な事業はほかに2つあります。1つは篠ノ井駅前の自転車のレンタル事業で、複数の事業主さんの協力を得て今年5月に始動しました。もう1つは、篠ノ井地区の新しい名物(食)の創出です。いずれも新規事業であり、今なお解決すべき課題が残されていますが、「万事順調とは言えなくとも、せめて次年度にスムーズに引き継いでもらえるように方向性を定めておきたいです」と、力を込めて語ってくれました。

仲間とともに、地域とともに

 青年会議所の活動は、家業(本業)とは異なる舞台で、地域の未来を考えて行動することです。佐藤さんは、「今年は委員長の命を受けていますが、基本的にメンバーは皆同等な立場。職業や肩書に関係なく地域を元気づけたい・盛り上げたいという想いを共有しています」と言い、それゆえ「あの事業、どうなった?」「こうした方がうまくいくんじゃない?」など、厳しい指摘もアドバイスも惜しみなく与え合えるそうです。
 また、青年会議所のメンバーになる前はまったくと言うほど知らなかった篠ノ井の街のことを知るようになり、地域の方との接点も生まれました。そんな佐藤さんにとっての篠ノ井の魅力は、「自分の考えをしっかり持ち、独立心が強く、行動力がある方が多い」ことなのだとか。
 そうした方々との出会いや発見に刺激を受けつつ、活動を通じて組織づくりや事業の計画・運営のコツなどを学んできた佐藤さん。こうして得た知識や経験は、家業を営むうえでも必ず生かせると感じているそうです。
 そもそも人も企業も、社会に必要とされ感謝されてこそ存在価値が感じられるもの。そして、仕事は楽しくやりがいがある方がいい。だから、「まずは当社のすべてのスタッフに働く喜びや楽しさを感じてもらえる環境づくりと事業の創出に努めたいです」と、佐藤さん。今後、地域の頼れるリーダーとしてこれまで以上に活躍してくれることでしょう。
 

組 織 名 株式会社佐藤園芸
創   業 1949(昭和24)年4月
業務内容 造園施工、造園管理、門・塀・カーポートを含む外構工事、土木施工、鉢物・花・樹木・園芸資材小売
所 在 地 長野市青木島3-3-10

1978(昭和53)年長野市生まれ、長野市育ち。高校卒業後、進学のため上京。造園学科卒業後に都内の造園会社に就職、27歳で帰郷。「株式会社佐藤園芸」にて実父である現社長の下で働き、29歳で専務取締役に就任。今年、地域創造委員会委員長を任された「南長野青年会議所」への所属は8年目を迎えた。オフの過ごし方を尋ねると、3歳と6歳の2児の父らしく「もっぱら子どもたちと遊んでいます! 」と、笑顔で語った。


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