2015年3月号

人きらっとひかる

小山 真奈美さん ホテルメトロポリタン長野

お客様の視点を大切に
ていねいで心のこもったおもてなしを

小山 真奈美さん
ホテルメトロポリタン長野

 お客様の大事な時間をお手伝いできるから接客サービスの仕事が好き」と、笑顔を見せる小山真奈美さん。昨年、愛知県で開催された「第52回技能五輪全国大会」のレストランサービス部門で、全国の代表選手20名の中からみごと第3位に輝きました。受賞を励みに、こまやかで洗練されたおもてなしの技術を勤務先のホテルで発揮しています。

職場ぐるみの応援を力に
思い切って挑戦

 背筋が伸びた美しい姿勢、隙のない滑らかな給仕、穏やかな笑顔と自然な会話。ホテルメトロポリタン長野の宴会部門に勤務する小山真奈美さんの接客サービスは、さりげなさのなかに「訓練」と「技術」の裏付けが感じられ、結婚式や祝宴などの席に着いた来場者を安心させずにはおきません。
 「毎日違うお客様と応対するので緊張しますが、それがとても新鮮で楽しいんです」と、目を輝かせます。
 昨秋、入社2年目の小山さんに、思いがけない挑戦の機会が訪れました。全国の23歳以下の若手技能者が、その技能の質とレベルを競う「技能五輪」に出場することになったのです。過去に2人の先輩が出場し、いずれも上位入賞を果たしてきた大会です。大きなプレッシャーと「全国」という壁に挑む小山さんを、職場の上司、先輩が全面的に支援。勤務の合間や休みを利用し、英会話、卓上装花、お客様のアテンド、そして食前酒やオードブルのサービスからメニューのとりわけ、デザートやコーヒーのサービスに至る約40分の課題の練習に取り組みました。

尊敬する先輩にアドバイスされた
「見せ場」で勝負

小山 真奈美さん ホテルメトロポリタン長野
お客様に楽しい時間を過ごしていただくための会話とパフォーマンスに心を砕いたという競技の一コマ。

 大会では、競技会場への来場客がお客様となって競技者のサービスを受けます。小山さんのお客様になったのは、旅行好きなご夫妻。普段、ホテルで接客するようになごやかな受け答えとさりげない説明で、食事を楽しんでいただくことを第一に競技を進めます。

 先輩からアドバイスを受けた「見せ場をつくる」ことも忘れません。指先や目線にも心を配り、お客様と一体感のある時間が過ぎていきました。一番緊張したという見せ場の一つ、デザートのフランベ(炎)も成功。出場前に「やるからには楽しく」と考えた通り、充実した気持ちで競技を終えました。
 目標にしていた「3位入賞」を果たし、表彰台に上る時、改めて緊張が押し寄せたと、振り返ります。

ホテルの心地よさ、便利さを
感じてもらえる接客を

小山 真奈美さん ホテルメトロポリタン長野
第3位の賞状とメダル。3位以上はステージで表彰されるため、緊張と感動のうちに愛知県知事の手から受け取った。

 この素晴らしい経験は、小山さんにとって大きな励みと自信につながったようです。
 「自分では、どこかが変わったという意識がないのですが、周りの皆さんから“自信がついたようだね”と声をかけていただきます。先輩たちのような仕事ぶりにはまだまだ及びませんが、少しでも近づいているなら、うれしいですね」
 3月には北陸新幹線の延伸に伴い、長野駅、駅ビル、そしてホテルメトロポリタン長野もリニューアルオープンします。長野の玄関口に位置するホテルとして、質の高い接客に、これまで以上に期待が寄せられています。
 「お客様に、ていねいで迅速なサービスと、心のこもったおもてなしを感じていただけるといいですね。そのためにも、お客様の目線を何より大切にしていきたいと思います」

 

小笠原 多加夫さん 事業所名:ホテルメトロポリタン長野
所在地:長野市南石堂町1346番地  TEL 026-291-7000
創  業:1995(平成7)年
事業内容:ホテル業

長野市生まれ。2013年の入社以来、宴会部門に所属し、結婚式、祝宴等の宴会で接客サービスを担当。技能五輪全国大会で受賞を果たしてきた2人の先輩に続き、2014年の全国大会で目標としてきた3人目の出場・受賞を果たす。どんな時でも「現場に入ると不思議とシャキッとする」と笑顔を見せる22歳。


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