2015年2月号

View Point

和田 貴幸氏和田 貴幸氏(わだ たかゆき)

公益社団法人長野青年会議所2015年度理事長
和田産業株式会社常務取締役

昭和52年、上水内郡豊野町(現:長野市豊野)生まれ。平成9年に株式会社科学技術開発センターに入社。平成19年社長室長。平成21年に和田産業株式会社に入社し現職。他に株式会社科学技術開発センター、ユートピア産業株式会社で常務取締役。 長野青年会議所へは平成16年に入会 。平成21年に国際交流委員会委員長、平成24年に副理事長を歴任。

出逢いと交流を大切にしながら
青年の熱き想いをもって
長野を元気に変えていきます

 日本青年会議所会頭も務めた故小野正孝先輩がその著作で示された「ヤング・ブルー」の哲学を受け継ぎ、私たちは青年の熱き想いをもって、まちづくり、ひとづくりに取り組んでいきます。
 新幹線延伸や善光寺御開帳など、今年は長野市にとってエポックイヤーです。地域や市民の皆様はじめ、さまざまな人との出逢いと交流を大切にしながら、長野を元気に変えていきます。

スローガンは「熱き青への挑戦」

── 長野青年会議所2015年度理事長に就任されての抱負をお聞かせください。

和田
 今年度のスローガンを、「熱き青への挑戦」としました。JC(青年会議所)の熱き想いで、長野を元気にしたい、変えていきたいと思います。
 長野青年会議所の先輩である故小野正孝氏は、昭和47年に日本青年会議所の会頭を務められ、その著書『青年は行動する』は、歴代の日本青年会議所会頭により今も語り継がれています。同書の中で小野先輩は、心の色を「ヤング・ブルー」と定義されています。青年会議所の第一文字は「青」であり、この「青」を「真の青」にするための合い言葉として発せられたのが「ヤング・ブルー」です。私たちはその哲学を受け継ぎ、常に正義と未来への理想を心に抱いて、「真の青」となるべく邁進し続けなくてはなりません。一人ひとりがヤング・ブルーとして成長し、その熱き想いがまちを動かし、未来に向けて明るく豊かな社会を築けていけたらと願っています。
 私が長野青年会議所に入会して10年。この間多くの先輩方や仲間との出逢い、そして共通の理想を持った世界各地の仲間とともに運動に参加していく中で、「和」の大切さに気づきました。平成21年に開催されたASPAC長野大会のスローガンが「和」であったように、長野青年会議所が長年大切にしてきた心の言葉でもあります。
 そこで、今年度スローガンとともに、聖徳太子の「和を以て貴しと為す」をモットーとします。「和」とは、波風を立てずに上の者に同調することではありません。上下の隔たりなく、公正・公平な立場で、他者と語り合うことが大切です。
 今の日本は、未来へ希望や夢を抱くことすら忘れかけてしまったようです。こうした社会の変化を経済や政治だけの問題とせず、国民一人ひとりの意識の変化として受け入れなければなりません。直面している社会問題、家族や友人、祖国や郷土に対し、自分は何をなすべきなのか考え、交流を通して皆で議論し、当事者として問題に関わっていくことが、「和」の本質だと私は考えます。

 

地域や市民の皆さんと一体となった活動を

── スローガンや「和」に基づき、どんなことを大切にして事業に取り組まれていきますか。

和田
 やるからには面白く、というのもテーマです。長野地域はもちろん、日本や世界の未来を真剣に考え、人々が幸せに暮らせる世の中を創り上げようと私たちが頑張る姿、失敗を恐れず行動し続ける姿は、きっと地域に感動を与え、「私も頑張ろう」と思える気概を市民の心に芽吹かせると信じています。世の中を面白くしてやろうとの強い想いを持って、メンバー皆が知恵を出し合い、果敢に社会開発に取り組むことで、笑顔の花を地域に咲かせ、地域を愉しくしていきます。
 その過程で壁にぶつかることもあるでしょう。そんなときは、己の殻を破り、得意不得意に関わらず取り組んでみる、自分で限界を決めず真正面からぶつかってみる、どんな困難にも自ら手を差し出し迎え入れる勇気が必要になります。
 長野JCの活動は、毎月の例会をはじめ多数あり、これを負担に感じるメンバーも少なくありません。参加することが義務や強制だと考えると、負担になってしまいます。そうではなく、自分は長野JCのメンバーだから今この活動に参加できる、青年だから経験し学べる、志を同じくする仲間同士だからこそ共感できる、つまり権利と捉えてほしい。目の前のチャンスを自ら掴み取る自発的参加へと会員の意識を改革することも今年度の狙いです。
 一方、私たちの活動は、地域、市民、そして長野JCが絡み合って成り立つものであり、お祭りなどイベントをはじめ事業構築をするには、参加する側の立場に立ち、常に参加者をもてなす気持ちを持つことが必要だと感じています。
 そして、長野びんずるも長野灯明まつりも、祇園祭御祭礼屋台巡行も、その運営に長野JCが関わっていますが、本来は市民のための市民によるお祭りです。だからもっと市民の声を反映し、互いに知恵を出し合う環境づくりをします。まちの活気を生み出すのは、長野市民です。長野JCは協働できる環境を整備しながら市民の参画を促し、夢あふれるまちづくりを進めていきます。
 ところで、長野市でも生産人口減少や中山間地域の過疎化といった問題が深刻化しています。これらの課題の解決には、長野JCの一方的な活動ではなく、地域や市民と問題を共有することが重要です。明るい豊かな社会を築きたいとの長野JCの志を、もっと地域や市民の皆さんに発信することにも、積極的に取り組んでいきます。

 

特に力を入れるべきは会員拡大と連携事業

── 今年度、特に力を入れたいとお考えの事業は何でしょうか。

和田
 まず会員拡大です。会員数が多ければ多いほど、多様な意見を集約できて、より良い事業につながります。多くの人と知り合い、交流することが、ここでもやはり一番大事です。
 2〜3年前には250名以上あった会員数が、現在184名です。会員数の減少には、私たちの運動が地域に浸透していない、伝える力が足りなかった、共に頑張ってみたいと思える団体として魅力を発信しきれていない等の要因があるでしょう。会員拡大を一委員会の事業として任せきりにするのではなく、他の委員会のメンバーも積極的に関わることが必要です。特に、一人ひとりが真剣に事業に取り組み、参加すること自体を愉しんでいる姿を地域に示すことで、青年会議所の魅力を発信し、会員拡大につなげていきます。
 ふたつ目は連携です。2015年は、長野市のエポックイヤーになります。新幹線が金沢まで延伸し、長野駅もリニューアルします。善光寺御開帳も開かれ、新市役所や長野市芸術館も完成し、南長野運動公園総合球技場の改修も完了します。長野JCでは今年度、エポック推進委員会を立ち上げました。新時代の幕開けを迎える長野市で、私たちは長野市や長野商工会議所とも連携しながら、次世代へ繋げる魅力ある長野市創造のため、生きがいの持てる社会や安心・安全、誰もが快適な環境づくりにチャレンジします。
 また、新幹線延伸に伴い近隣の各地会員会議所とコラボしたまちづくり、まちおこしも考えています。さらに、今年のJC世界大会は金沢市で開催されますので、こうした動きともコラボできればいいですね。他にも、長野にないものを持っている全国の青年会議所との交流も仕掛けていこうと考えています。
 どの委員会活動が特別に重要なわけではありません。どんな取り組みをするうえでも、今年度の長野JCは、出逢いと交流を大切にしていきます。

 

和田 貴幸氏 和田 貴幸さんの横顔
小学校から高校まで野球部に打ち込み、今も長野JCのメンバーや飲み仲間とチームをつくり、野球を楽しんでいる。趣味は他にゴルフなど。


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