

北には八ヶ岳連峰、天竜川をはさんで東に南アルプス、西に中央アルプスの山々がそびえ、蓼科高原、霧ヶ峰高原、駒ヶ根高原、天竜峡など、南信の自然環境は変化に富んでいます。
諏訪大社は全国一万余の諏訪明神の総本山。7年に一度の御柱祭は天下の大祭に数えられます。諏訪湖畔は、3万発の花火が夏の夜空を焦がす花火大会などで、多くの観光客を集めています。高遠では春の城址に咲き誇るコヒガンザクラが、飯田では町のシンボル・リンゴ並木が、古くからの城下町に彩りを添えます。上伊那地域は多くの高原があり、リゾート地として農業体験やスキーが楽しめます。
飯田・下伊那周辺には、新野の雪祭り、大鹿歌舞伎、遠山の霜月祭り、今田人形など多くの民俗芸能が伝承し、民俗学者の柳田國男や折口信夫など著名な学者たちが関心を寄せてきました。
また、南信は各地に固有の文化が育まれ多くの文人・文学者を輩出し、文化の薫りの高い地でもあります。





養蚕・製糸業より興った南信の産業は、時代とともにその技術を先端産業へと発展させました。「東洋のスイス」として名を馳せた諏訪地方を中心に、精密機械、電気機械、自動車や航空部品など先端の製造業が発達し、多くの研究開発型企業も育っています。
その一方で水引・和菓子・地酒・寒天など、伝統の心を継承した商品が観光とも連携して地域経済力を高めています。
天竜川沿いでは穏やかな気候を活かし、河岸段丘の農地を活用して、果樹、茶、野菜、花の栽培が盛んです。それらを活かした食品産業が発達し、特色ある産物が豊富です。